東邦アセチレンが産業ガス価格を値上げ

4月1日出荷分から、現行価格に対し35%以上

 東邦アセチレンは産業ガスの価格を2023年4月1日出荷分より改定する。対象製品は、酸素、窒素、アルゴン、炭酸ガス、混合ガス、水素ガス、アセチレン。値上げ幅は現行価格に対して35%以上。

 東邦アセチレンでは、近年の原油・天然ガス・石炭等の価格急騰による電気料金の大幅な上昇をはじめ、製造設備維持管理に必要な各種鋼材価格、物流コストの上昇等による急速な採算悪化を受け、昨年より各種産業ガスの価格改定を進めてきた。

 しかしながら、4月以降も、エネルギー価格高騰により、電力会社からの電気料金の大幅な上昇が想定されており、事業採算の大幅な悪化が見込まれることから、今後も安定供給を長期的に継続していくにあたり、自社の企業努力のみで吸収することは極めて困難と判断し、更なる価格改定を実施する、としている。