大陽日酸北海道が産業・医療ガスと溶解アセチレンの価格改定

2023年4月出荷分から、現行価格の10%以上の値上げ

 大陽日酸北海道は、原材料費、鋼材価格、および物流費の高騰を受けて、産業・医療ガスについて、2022年2月出荷分ならびに10月出荷分より価格改定を進めてきた。その後もロシアのウクライナ侵攻や円安進行によって原油・LNG・石炭等の資源価格は高騰し、電力価格も著しく上昇。足下のエネルギー市況・為替動向や脱炭素の潮流を鑑みても、これらコストは当分高止まりするものと見られる。

 また、鋼材価格の更なる上昇により、各種高圧ガス容器や容器再検査におけるバルブ等の附属品の価格も上昇し続けている。更に、働き方改革関連法対応や燃料費高騰に起因する輸送費上昇も深刻な状況となった。

 大陽日酸北海道では、これら原料コスト、容器関連費用、および輸送費の大幅な上昇は、企業努力で吸収出来る範囲をはるかに超えており、産業・医療ガスにつき、改めての価格改定を行う。対象商品は、ローリー・シリンダー・LGC、価格改定時期は2023年4月出荷分より、価格改定内容は、現行価格に対して+10%以上となる。

 また、溶解アセチレンについても、主原料であるカーバイド価格が電力価格の高騰により更なる大幅改定となり、当該ガスの製造コストに大きな影響を与えている。また、鋼材価格の高騰によりアセチレン容器の価格、電力価格や燃料費・副資材の上昇も続いている。

 大陽日酸北海道では、コストの上昇は自助努力で吸収できる範囲を大幅に超える状況となっており、産業・医療ガスと同じ様に、改めて溶解アセチレンガスの価格改定を行うとした。改定時期と改定内容は産業・医療ガスと同様になる。