エア・ウォーターが千葉県五井・蘇我地区コンビナートのカーボンニュートラル共同検討に参画

産業間連携によるCO2回収と有効活用など、2030年までに事業化

 エア・ウォーターは、千葉県市原市五井地区及び千葉市蘇我地区のコンビナートに工場を持つ企業9社と横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:奈良 寿)が2022年末に締結した「千葉県市原市五井地区及び千葉市蘇我地区のコンビナートにおけるカーボンニュートラルの実現に向けた共同検討を実施するための覚書」に、新たにAGC株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:平井 良典)と共に参画した。

 コンビナートのカーボンニュートラル実現に向けた施策を異業種間で検討し、サステナブルな社会の実現及び同地区コンビナートの国際競争力向上を目指す。

※ 岩谷産業株式会社、宇部マテリアルズ株式会社、KHネオケム株式会社、コスモ石油株式会社、JFEスチール株式会社、JNC株式会社、デンカ株式会社、丸善石油化学株式会社、UBEエラストマー株式会社の9社

 本共同検討は、エネルギー、石油化学、化学、鉄鋼、素材などの同地区の異業種 企業9社と横河電機が連携し、2030年頃までに以下を含めた事業化の検討、そして2050年の同地区コンビナートのカーボンニュートラル実現に必要な施策を検討することを目的としている。

  1. CO2排出を最小化する産業間連携エネルギーマネジメントシステムの導入
  2. 産業間連携によるCO2回収と有効活用
  3. 既存プロセスからの水素などを含む副生ガスを産業間連携で活用することによるCO2排出量の削減

 エア・ウォーターでは、グループ会社のエア・ウォーター炭酸が同地区において石油精製プラントから副生される炭酸ガスを回収・精製し、炭酸ガスやドライアイスの製造・販売を行っていることから、本共同検討に新たに参画するとしている。

 今後、本共同検討に参画している事業者と協力し、サステナブルな社会の実現及びコンビナート全体の競争力強化に貢献する。