岩谷産業、燃料電池トラックでの LP ガスボンベと産業ガスボンベの配送を開始
東京都と福島県で導入、ガスボンベのFCトラック配送は業界初
岩谷産業は、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、水素を燃料とした燃料電池トラック(以下「FC トラック」)を、東京都および福島県のガス配送拠点に導入し、LP ガスボンベ、および産業ガスボンベの配送を開始した。FC トラックでガスボンベの配送を行うのは業界初となる。
今回導入したFCトラックは、Commercial Japan Partnership Technologies株式会社(以下 CJPT)がカーボンニュートラル社会の実現に向け東京都と福島県で取り組む、エネルギーマネジメントシステムの構築・社会実装の一環として導入するもの。
本社会実装は、一部を国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」として実施される。
岩谷産業が契約する協力運送会社が NEDO より交付決定を受けたCJPT からの業務委託により、FC トラックを運行し、各種データの提供や水素ステーションの運営手法の向上に協力する。
岩谷産業の実証概要
- 導入事業所 :東京都 イワタニ東京ガスセンター、福島県 イワタニセントラル福島㈱ 郡山センター、いわきセンター
- 用途 :LP ガス、産業ガスボンベ配送
- 実証期間 :2023 年 10 月~2030 年3月末(予定)
FC トラックの概要
- 寸法 :全長 6,240/全幅 2,170mm
- 最大積載量 :2,950kg
- 航続距離 :約 260km
- 水素搭載量 :10.5kg
岩谷産業は、2030 年に CO2 排出量を 2019 年比で 50%削減することを目標としており、カーボンニュートラル社会の構築に向けて、グリーン水素のサプライチェーン構築や水素ステーションなどのインフラ整備に積極的に取り組んでいる。
また、中期経営計画「PLAN27」では、「つくる」「はこぶ」「つかう」といった水素のサプライチェーン全体に関わる取り組みを掲げており、今回の FC トラックの導入は、水素を「つかう」取り組みの一つとなる。