船舶へのアンモニア燃料供給実現でレゾナックと日本郵船・JERAが共同契約を締結
2024年6月竣工予定のA-Tugへアンモニア燃料供給
レゾナックは、日本郵船、JERAと、世界初となる船舶へのアンモニア燃料供給の実現に向けて、2023年12月12日、共同検討契約を締結した。
現在、日本郵船はNEDOのグリーンイノベーション基金事業(注)として、アンモニア燃料国産エンジンを搭載したタグボート(以下「A-Tug」)の研究開発を他パートナー会社と進めており、2024年6月に横浜港での竣工を予定している。アンモニアを舶用燃料として利用することで、航海中の温室効果ガス(Greenhouse Gas、以下「GHG」) 排出量を従来よりも大幅に削減することが可能となり、将来的には船舶のゼロエミッション化に大きく寄与することが期待される。
レゾナックと日本郵船、JERAの3社は、24年のA-Tug竣工に向けて、次の3つの共同検討を進める。①燃料供給に係る安全な運用方法の確立、②燃料アンモニアの港湾地区への輸送・受入体制の構築、③船舶用燃料供給に関するルール形成に向けた関係各所へのはたらきかけ。
アンモニアは燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないため次世代燃料として期待されている。レゾナックは、1930年代よりアンモニアを製造・販売しており、輸送・供給などのアンモニアの安全な取扱いに関して豊富な知見を持つ。世界で初めてとなる船舶への安全・安心なアンモニア燃料供給の実現に取り組むとともに、カーボンニュートラルの実現へも取り組む。
(注)グリーンイノベーション基金事業:「2050年カーボンニュートラル」に向けてエネルギー・産業部門の構造転換や、大胆な投資によるイノベーションといった現行の取組を大幅に加速するため、NEDOに2兆円の基金を造成し、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、最長10年間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援する基金制度。グリーン成長戦略において実行計画を策定している重点14分野を中心に支援が行われる。
NEDO事業の概要
次世代船舶の開発 グリーンイノベーション基金事業、「次世代船舶の開発」に着手 | ニュース | NEDO
(参考)レゾナックのアンモニア関連リリース
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