日本エア・リキード、テーエス運輸を東部ネットワークへ譲渡
2024年4月8日付で発行済株式100%を売却
東部ネットワーク株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表者:若山良孝 代表取締役社長)は、2024年3月1日開催の臨時取締役会において、テーエス運輸株式会社(以下「テーエス運輸」)の発行済株式総数の100%を既存株主である日本エア・リキードから取得する株式譲渡契約締結を決議した。株式譲渡実行予定日は2024年4月8日、取得価額は非公開。テーエス運輸は 2024 年度第1半期から東部ネットワークの連結子会社となる予定。
株式取得により子会社化するテーエス運輸は、グローバルな産業用ガス企業大手であるフランスの Air Liquide SA の日本法人である日本エア・リキードの子会社。同社製品である液化酸素、液化窒素、液化アルゴンや炭酸ガスなど産業用ガスを半世紀以上にわたり配送してきていることに加えて、今後、新エネルギーとして期待が高まる水素の輸送実績も有する。
また、テーエス運輸は長年にわたり安全かつ高いレベルでの輸送品質、輸送技能を維持し、荷主である日本エア・リキードの主力事業所に営業拠点を有していることから、荷主との密接な業務連携体制を構築している。
東部ネットワークは、2023年11月7日にリリースした東部ネットワーク・グループ「長期ビジョン(トライ2034)」で、継続的な事業成長に向けた資本業務提携や M&A を機動的に実行してゆく方針を掲げている。
今後、注力してゆく3つの事業セグメントである「3PL」「トランスポート・サービス」「自社輸送」のうち、自社輸送については高付加価値な産業用資材や新エネルギーの輸送事業強化を目指しており、2022年に東北三光(セメント輸送)、魚津運輸(産業用ガス、水素輸送)を子会社化した。
東部ネットワークは、本件を契機に、魚津運輸の子会社化を通じて新規参入した産業用ガス輸送事業を一段階飛躍させるとともに、今後新エネルギーとして期待が高まる水素・アンモニア等輸送の拡大と併せて、産業用資材輸送事業の成長の一層の加速化を図る。
テーエス運輸の概要
- 商号: テーエス運輸株式会社
- 所在地: 兵庫県尼崎市南塚口町四丁目3番 23 号
- 代表者の役職・氏名: 代表取締役社長 網倉吉彦
- 主たる事業: 液化酸素、液化窒素、液化アルゴン、その他高圧ガスの輸送(特定貨物自動車運送事業)
- 資本金: 45 百万円
- 設立年月日: 1968 年 4 月 24 日
- 主要株主: 日本エア・リキード合同会社 (100%)
- 東部ネットワークと当該会社の関係: 資本関係・人的関係・取引関係いずれも特筆すべき事項はない。
テーエス運輸の最近3年間の経営成績および財政状況
決算期 | 2021 年 12 月期 | 2022 年 12 月期 | 2023 年 12 月期 |
純資産 | -461 百万円 | -453 百万円 | -443 百万円 |
総資産 | 312 百万円 | 316 百万円 | 318 百万円 |
1株あたり総資産 | -5,132.73 円 | -5,039.72 円 | -4,812.22 円 |
売上高 | 632 百万円 | 628 百万円 | 669 百万円 |
営業利益 | 5.8 百万円 | 16.0 百万円 | 33.6 百万円 |
経常利益 | 3.4 百万円 | 13.7 百万円 | 32.5 百万円 |
当期純利益 | 0.9 百万円 | 8.3 百万円 | 20.4 百万円 |
1株あたり当期純利益 | 10.98 円 | 93.01 円 | 227.49 円 |
日本エア・リキードの概要
- 商号: 日本エア・リキード合同会社
- 所在地: 東京都港区芝浦 3 丁目 4 番 1 号 グランパークタワー
- 代表者の役職・氏名: 会長 兼 CEO イリョン・パク
- 主たる事業: 産業・医療用ガスおよびガス関連機器の製造販売、産業・医療ガス関連サービス、大型空気分離装置などのプラントエンジニアリング事業
- 資本金: 217 億 97.5 百万円
- 設立年月日: 1930 年 8 月 8 日
- 東部ネットワークと日本エア・リキードの関係: 資本関係 該当事項無し。人的関係 該当事項無し。取引関係 東部ネットワーク連結子会社魚津運輸株式会社を通じて産業・医療用ガスの運送業務を受託。関連当事者への該当状況 東部ネットワークの関連当事者には該当しない。
取得株式数および取得前後の所有株式の状況
- 異動前の所有株式数: 0 株
- 取得株式数: 90,000 株
- 異動後の所有株式数: 90,000 株(議決権所有割合 100%)