大丸エナウィン 2024年3月期通期連結決算

2025年3月期、医療・産業ガス販売でM&Aによる事業規模の拡大図る

 大丸エナウィンの2024年3月期通期連結決算は、売上高299億0500万円(前年同期比2.4%減)、営業利益10億5400万円(同1.9%増)、経常利益11億6500万円(同4.1%増)、親会社株主に帰属する純利益7億3300万円(同11.0%増)となった。年間配当は前期比2円増配の25円(中間配当12円、期末配当13円)。

 グループの売上高は、前連結会計年度第2四半期より株式会社クサネンの損益を連結したこと及び当連結会計年度第1四半期より株式会社岩崎工業所の損益を連結したことにより増収となったものの、リビング事業においてLPガスの仕入価格に連動する販売単価が下落したことにより減収となった。

 損益面では、売上高が減少したものの、売上総利益は、2社の損益を連結したこと等により、99億6300万円と前連結会計年度と比べ4億2900万円(4.5%)の増益。販管費は、2社の損益を連結したことによる増加等により、89億0800万円と前連結会計年度と比べ4億0800万円(4.8%)の増加となった。

セグメント別概況

リビング事業

 株式会社クサネン及び株式会社岩崎工業所の損益を連結したことにより増収となったものの、LPガスの仕入価格に連動する販売単価が下落したこと等により、売上高は213億6700万円と前連結会計年度と比べ6億2600万円(2.8%)の減収。

アクア事業

 「知床らうす海洋深層水純水ブレンド」(エフィールウォーター)の販売本数が増加し、売上高は、12億1500万円と前連結会計年度と比べ1300万円(1.1%)の増収。

医療・産業ガス事業

 在宅医療機器の販売が減少したこと等により、売上高は73億2100万円と前連結会計年度と比べ1億1700万円(1.6%)の減収。

今後の見通し

 LPガス消費者軒数増加のため、営業権の譲受けや新規LPガス供給設備投資を積極的に行う。また、アクア事業におけるミネラルウォーターの宅配事業と医療・産業ガス事業における在宅医療機器レンタル、及び医療・産業ガス販売においてもM&A等による事業規模の拡大を図り、リビング事業に続く収益の柱として利益の安定を目指す。

 2025年3月期の通期連結業績見通しは、売上高300億円(前年同期比0.3%増)、営業利益13億円(同23.2%増)、経常利益13億8000万円(同18.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益8億7000万円(同18.6%増)を見込む。年間配当金予想は、中間配当12年、期末配当13円の25円を維持した。