東京都の「燃料電池フォークリフトマッチング導入支援事業」に住友倉庫と大林組

鈴木商館が水素充填設備を提供

 燃料電池フォークリフト(FCFL)を物流業界へ加速度的に普及促進するため、将来的に導入を検討している事業者へ、FCFLと水素充填設備を貸与する東京都の「燃料電池フォークリフトマッチング導入支援事業」に住友倉庫と大林組が決定した。2024年8月以降、2社はFCFLを一定期間、それぞれの事業所でトライアル利用する。東京都ではFCFLの機能性、操作性を体感できる機会を提供することで、都内へのFCFL導入を促進する。

 実施期間と場所は、2024年8月1日~9月30日が株式会社住友倉庫お台場営業所第1倉庫(江東区青海)、2024年10月1日~10月31日が株式会社大林組技術研究所(清瀬市下清戸)。FCFL提供者はトヨタエルアンドエフ東京株式会社、FCFLに水素を充填するための水素充填設備提供者は鈴木商館が担当する。

 東京都は、エネルギーの安定供給の確保や脱炭素化に向けた取組として、都内における水素エネルギーの需要拡大・早期社会実装化を目指している。FCFLは、利用時に水しか排出しないため、CO2の削減及び、作業環境の改善が可能。また、短時間での充填が可能なため、長時間稼働する現場での利用に適している。