エア・ウォーター北海道・産業ガス(株)がLNGトレーラーの製造能力を1.5倍の年間60台に拡大
重油からLNGへの燃料転換で需要拡大、低炭素・脱炭素社会実現を後押し
エア・ウォーターグループのエア・ウォーター北海道・産業ガス株式会社(本社:北海道札幌市、粕谷 智樹 代表取締役社長)は、低炭素エネルギーとして需要が拡大している液化天然ガス(LNG)のトレーラー生産能力を従来比1.5倍の年間60台に拡大する。同社石狩工場において、2025年4月より第2工場の建設に着手し、同年12月に稼働開始を予定。製造能力拡大を通じて、需要が高まる重油からLNGへの燃料転換に対応することで、低炭素および脱炭素社会の実現を後押しし、SDGsの達成に向けた取り組みを進める。
エア・ウォーターは、産業ガス事業で培った極低温技術やエネルギー供給事業者としての事業基盤を活かし、1990年代からLNG輸送機器や供給設備のエンジニアリングサービスを展開、LNGトレーラーなどの関連輸送機器では国内トップシェアを有する。近年、エネルギーの低炭素化が世界的に進み、特に工業分野において重油からLNGへの燃料転換需要は高まっている。LNGトレーラー、船舶エンジン用燃料供給装置などのLNG関連機器をはじめ各種低温機器を製造するエア・ウォーター北海道・産業ガスは、製造能力拡大により、さらなる低炭素需要に対応する。
また、グループでプラント機器開発やエンジニアリングを行うエア・ウォーター・エンジニアリング㈱や、グループの低温機器メーカーと連携することで、将来的にはカーボンニュートラルな新エネルギーとして期待される液化バイオメタン、水素、アンモニアなどの設備開発や大型機器の製造、エンジニアリング関連の受注体制を拡大し、低炭素・脱炭素社会への貢献につなげる。
エア・ウォーター北海道・産業ガス㈱は2023年4月、エア・ウォーター北海道株式会社の再編に伴い、同社の子会社として北海道内における産業ガス供給ならびに、エンジニアリング、工事を主とする事業会社として設立された。
エア・ウォーター北海道・産業ガス 石狩第2工場の概要
- 所在地:北海道石狩市新港南3丁目703-1
- 敷地面積:24,180㎡
- 建物構造:鉄骨造
- 製造品目:LNGトレーラーなど各種低温機器
- スケジュール:(着工)2025年4月、(稼働開始)2025年12月
(参考)LNG輸送機器から供給設備まで一貫対応
エア・ウォーターグループはLNGトレーラーの製造から供給設備まで、低・脱炭素社会に貢献する一貫したソリューションを提供している。特に、都市ガスのパイプラインが敷設されていない顧客には、エア・ウォーターが2019年に開発した省スペース型LNGサテライト設備「Vサテライト」を設置することで燃料転換が可能になる。なお、この装置は貯槽と非防爆エリアの工夫によるサテライトの省スペース化を実現しており、このアイデアは特許登録済み。
(参考)エア・ウォーターグループのカーボンニュートラルに向けた取り組み
エア・ウォーターグループは、カーボンニュートラルをはじめとした地球環境問題への対応を「企業の社会的責任」としてだけではなく「成長の機会」につなげるため、自社の温室効果ガス(GHG)排出量を減らす「責務」と、製品・事業を通じた社会のGHG排出量削減への「貢献」の両面から、社会のカーボンニュートラル化に取り組む。
また、社会のGHG排出量削減に貢献する商材をリストアップし、技術開発を通じて製品ラインアップの拡充に努めている。今後は、再生可能エネルギーや省エネ設備などを含むこれらの製品を通じて、企業価値の向上と社会課題の解決につなげていく方針。
【詳細ホームページ】
エア・ウォーターのカーボンNEWトラル! | エア・ウォーター株式会社