レゾナックHD 2024年12月期第3四半期連結決算
半導体・電子材料セグメントの好調で前年同期比で大きく増収増益
レゾナック・ホールディングスの2024年12月期第3四半期連結決算は、売上高1兆0275億4900万円(前年同期比9.0%増)、営業利益588億8500万円(前年同期は43億0900万円の損失)、経常利益464億9900万円(同71億5000万円の損失)、親会社株主に帰属する純利益507億7000万円(同63億6700万円の損失)となった。
直近の通期連結業績予想を修正し、売上高1兆3820億円(前回予想比100億円減、前年同期比7.2%増)、営業利益775億円(同165億円増、前年同期は37億6400万円の損失)、経常利益615億円(同105億円増、同147億7300万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益320億円(同25億円減、同189億5500万円の損失)とした。
売上高はケミカルセグメントにおいてナフサ価格が想定を下回る見込みであることから下方修正。営業利益は半導体・電子材料セグメントにおいて需要が引き続き好調に推移し想定を上回る見込み、経常利益は想定より円高に推移したことによる為替差損の影響を、営業利益の上方修正の影響が上回り、それぞれ上方修正した。親会社株主に帰属する当期純利益は、経常利益の上方修正の影響を特別損失等の増加の影響が上回り下方修正した。年間配当金予想に変更はない。
関連するセグメント別概況
【半導体・電子材料セグメント】
半導体材料は前年同期からの半導体市況の緩やかな回復により増収。デバイスソリューションは、HDメディアがデータセンター向け需要の回復により大幅な増収、SiCエピタキシャルウェハーも販売数量の増加で増収となった。セグメント売上高は3284億8600万円(前年同期比35.9%増)、営業利益は453億3200万円(前年同期は124億6300万円の損失)。
【ケミカルセグメント】
石油化学はナフサ価格上昇に伴う販売単価上昇により増収も、誘導品の定修による販売数量減で減益。産業ガスを含む化学品は、売上高は前年同期並み、一部製品の原料高により減益。黒鉛電極は、市況低迷の影響を受けた販売数量の減少及び販売単価の下落により減収減益だった。セグメント売上高は3810億5300万円(前年同期比1.0%減)、営業利益は64億2000万円(同37.1%減)。