岩谷産業、神戸ポートアイランドに神戸研修所を竣工
企業内大学の「イワタニ技術・保安大学」を活用し次世代人材を育成
岩谷産業は、次世代に向けた人材育成の場、水素エネルギーの発信拠点として、神戸ポートアイランド(兵庫県神戸市中央区港島南町7丁目2番1)に神戸研修所を竣工し、2024年12月1日から運営開始する。敷地面積は10,065.80平方メートル。
神戸研修所では、環境に配慮したエネルギー源として、純水素型燃料電池や、自社J-クレジットを活用したカーボンオフセットLPガス、太陽光発電などを導入する。将来的には、自社で調達したグリーン水素やグリーンLPガスなども活用し、二酸化炭素を排出しないカーボンニュートラルな研修所を目指す。
岩谷産業は1930年の創業以来、LPガスのリーディングカンパニーとして、また産業ガスやマテリアル分野などを中心に事業を展開し、重要な社会インフラとしての役割を果たしてきた。創業者が1941年から手掛け、市場を開拓してきた水素は、今や産業用途のみならず、脱炭素社会の究極の担い手としてエネルギー利用の道が拓かれ、社会実装に向かって大きく動き出す。
2021年10月には、水素エネルギー社会の実現に向け、これまでに取り組んできた水素関連技術の開発に加えて、グリーン水素やグリーンLPガスの製造など脱炭素関連の新たな技術開発を加速・推進することを目的に「岩谷水素技術研究所」を兵庫県尼崎市に設立した。顧客やパートナー企業などの要請にもとづく共同研究、委託実験、技術支援やコンサルティングなど、技術のワンストップサービスの提供を行っている。
神戸研修所では、企業としての取り組みと同時に、様々な技術や知識を次の世代へとバトンを渡すことも未来を拓く自社の責任であると考え、岩谷産業企業内大学である「イワタニ技術・保安大学」を活用し、行政機関や企業からの外部講師による講習会の実施や、大学との技術面・人材面の交流、水素啓発活動など、未来に向けた人材育成の場を目指す。