大陽日酸、無細胞タンパク質合成製造による研究向けサイトカイン、細胞成長因子タンパク質製品の販売開始

関節リウマチ、自己免疫の調節、神経新生、骨形成、肝臓発生に関与

 大陽日酸は、無細胞タンパク質合成技術を用いて製造した研究向けサイトカイン※1、細胞成長因子※2の製品化に成功した。第一弾としてIL-1βとOncostatin Mの 2 種について 2025 年 4 月より受注を開始した。

※1:様々な細胞応答を引き起こす細胞から分泌されるタンパク質の総称
※2:細胞成長因子は、動物体内において、特定の細胞の増殖や分化を促進する内因性のタンパク質の総称。増殖因子、細胞増殖因子などとも呼ばれる

製品概要

 「Human IL-1β」、「Human Oncostatin M」は無細胞タンパク質合成(大腸菌由来)により合成し、カラム精製により調製した研究用タンパク質試薬。IL-1βは炎症誘発性サイトカインの1種で、T 細胞の分化増殖を促進する。関節リウマチ、自己免疫の調節に関与が示唆されている。Oncostatin M は細胞成長因子の 1 種で、神経新生、骨形成、肝臓発生に関与する。

製品① Human IL-1β
② Human Oncostatin M
サイズ20 μg, 100 μg, 500 μg もしくは カスタムサイズ
純度95% (SDS-PAGE による)
エンドトキシン< 1 EU/μg
形態1 mg/mL 水溶液(-80℃凍結保存)
活性IL-1β: D10.G4.1 細胞増殖の濃度依存性にて確認
Oncostatin M: TF-1 細胞増殖の濃度依存性にて確認