新コスモス電機、国内初のIIB T3分類エリア対応防爆ファン付きウェアを発売

一酸化炭素、エタノール、エチレン、エチレンオキシド使用の化学プラント(ゾーン1のエリア)でも使用可能

 新コスモス電機は、国内初(新コスモス電機調べ)の防爆ファン付きウェア「AIR FLOW PRO(エア フロ― プロ)」を開発し、2025年6月24日より発売を開始した。

防爆ファン付きウェア「AIR FLOW PRO」
防爆ファン付きウェア「AIR FLOW PRO」

 国内初となるIIB T3分類エリアで使用可能、「通常の状態において爆発性雰囲気がしばしば発生する可能性のある場所」と位置付けられるゾーン1(第一類危険箇所)でもファンやバッテリーユニットが発火元とならない構造になる。IIB T3分類に対応したことで、これまで防爆ファン付きウェアを使用できなかった一酸化炭素、エタノール、エチレン、エチレンオキシド等を使用している化学プラント等(ゾーン1のエリア)でも使用することができる。

 また、バッテリーユニットは小型かつ約200gと軽量で、重さの負担を軽減した。1台のバッテリーで2台のファンを同時駆動することが可能で、一度の充電で連続動作時間8時間を実現。肩や背中周りは独自の立体構造で、効率的に気化熱を排出し、ウェア内に涼しい空気を確保できる構造とした。

 厚生労働省によると、2024年の職場の熱中症による死傷者(死亡および休業4日以上)は、1257人(前年比151人、約14%増)で過去最多となった。全体の4割が建設業と製造業で発生している。2025年5月20日に公布された労働安全衛生規則の改正により、「職場における熱中症予防基本対策要綱」を定め、熱中症予防対策の一層の推進を図ることとなり、同年6月1日より施行された。このため事業者は、職場環境や作業者の服装などの管理に努める必要がある。