新役員に聞く「自分自身のミスを減らし、より良いスコアを追求」

鈴木商館 取締役 宮﨑正俊 営業本部副本部長インタビュー

鈴木商館 取締役 宮﨑正俊 営業本部副本部長

 ―新取締役への就任(2025年6月26日付)、おめでとうございます。まずは、率直なご感想をお願いします

 ありがとうございます。正直なところ、鈴木商館へ入社してまだ11年とまだまだ未熟な面が多いと思いますが、今回、取締役に就任できたのは、社内外の多くの方々の支えがあったからだと実感しています。

 ―おそらく社内では最年少の取締役となられると思いますが、プレッシャーや責任の重さを感じますか

 はい、経験が豊富というわけではないですからプレッシャーは感じています。また役員として責任が重くなることは当然です。しかし、今年で120周年を迎えた鈴木商館には、社歴の長いベテランも多いので、そういった方の助けをいただきながら、より良い会社にしていきたいと考えています。

 ―鈴木商館に入社される前は、全く異なる業界にいたと伺いました

 前職は音楽業界におり、産業ガスや化学品の業界とは全く異なる分野でした。ですので本当にゼロからのスタートでした。入社後はまず化学品部門に配属され、本社スタッフとしてメーカー様とのやり取りや、各営業所へメーカー製品を紹介する仕事を担当しました。その後は、産業ガス部門の本社スタッフ、営業本部、管理部と異動。現在は営業本部に所属しております。

 ―音楽業界から畑違いの産業ガス・化学品業界へ飛び込まれて、戸惑いや難しさを感じることはありましたか

 全く違う分野であるだけでなく、産業ガスや化学品の商品自体は普段の日常生活にはあまり身近ではないものが多いし、専門性も非常に高い。日々勉強していますが、そうした商品の特殊性を意識しないと深い理解ができないものを取り扱っているところに、難しさを感じます。

 ―産業ガス業界は近年、大きな変化に直面していると思います。現在の業界をどのように見ていますか

 はい、コロナ禍以降、時代の進み方が早くなったと感じており、産業ガス業界においても、法令の整備や製品の使われ方などが変化してきています。お客様のニーズも多様化しており、それに合わせて私たちも常に学び、対応していかなければならないと考えています。そうした中でも、特に半導体関連と水素関連には注目しています。半導体は非常に専門性が高いので、お客様や社内担当者から学びながら知識を深めていきたいと考えています。水素については、環境問題と密接に関わっており、鈴木商館でも技術部門で研究開発を進めています。実用化にはまだ時間がかかるかもしれませんが、環境問題への取り組みとしても、将来的なビジネスチャンスとしても非常に重要な分野だと認識しています。

 ―鈴木商館は今年で創業120周年を迎えました。この長い歴史を持つ企業で働くことについて、どのような思いがありますか

 120年という歴史は、多くの取引先様に支えられて築かれてきたものです。この「取引先様を大切にする」という精神は、今後も受け継いでいきたいと考えています。また、経験豊富な社内の方々のおかげで鈴木商館は仕事をする上でとても良い環境にあり、将来へ向けた業務に励むことができます。

 ―趣味などはお持ちですか

 学生時代は野球や陸上、高校からはゴルフを始めました。ゴルフは相手を打ち負かすというよりも、自分自身のミスを減らし、より良いスコアを追求するスポーツですからメンタルが大事になります。そういう意味では仕事にも役に立っているように思います。

 ―私たちの生活を支える上で、産業ガスは欠かせないものだと思います。この業界と鈴木商館の一員として、今後の抱負をお願いします

 業界関係者の方々や取引先の皆様と、これまで以上に良い協力関係を築いていきたいと考えています。日本の産業にとって欠かせない商品を扱っているという自負を持ち、日本の産業ガス業界の発展に貢献したいと思います。新任取締役として、今後は社内外での会合など、接触の機会を積極的に活用し、より多くの方々に顔と名前を覚えていただき、業界での横の繋がりを強化していきたいです。