東京高圧山崎 2025年5月期通期連結決算

産業ガス・溶材機材事業の売上高89億7228万円(2.9%増)、セグメント利益2億7259万円(17.3%減)

 東京高圧山崎の2025年5月期通期連結決算は、売上高122億6900万円(前年同期比2.4%増)、営業利益3億1000万円(同23.2%減)、経常利益3億0700万円(同24.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益2億1000万円(同20.1%減)だった。

 産業ガス・溶材機材事業の一層の強化に努め、価格の是正及び配送の合理化に取り組んだが、賃金改定による人件費の増加や一般市場上場に向けた体制整備の費用など一般管理費が増加した。直近予想で未定としていた当期配当金は、1株あたり60円(前期と同額)とした。

セグメント別業績

産業ガス・溶材機材事業

 売上高は89億7228万9千円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益は2億7259万7千円(同17.3%減)。

 産業ガスは、原材料価格、物流コストの高止まりを受け、販売価格の是正に注力した。鉄鋼業界や他の主要産業における需要の回復が遅れ、産業ガス全体の需要が低下したことにより、売上・利益ともに減少。
 溶材機材は、国内需要の低迷が見られたが、海外向け出荷が堅調に推移したことにより、売上・利益ともに増加した。

ファイン製品事業

 売上高は32億6796万4千円(前年同期比1.1%増)、セグメント利益は2839万4千円(同56.4%減)。

 化学品及び化成品は、合成樹脂製品、工業用薬品、アクリルエマルジョン、食品添加物のグリシン等の販売が堅調に推移。一方、ウレタン断熱パネル工事の受注が減少し、フロン代替用スーパーガス(HFO)の販売も計画を下回り、売上は増加したが利益は減少した。
 特機製品は、主力のマスフローコントローラの販売が半導体市況の回復の遅れにより低調に推移した。また、ガス循環精製装置、グローブボックス等の装置の受注が低迷、売上・利益ともに減少。
 建設用塗料及び塗材は、高意匠性内装塗装の大型工事を受注したことに加え、店舗改修工事が増加したことにより、売上・利益ともに増加した。

その他

 不動産事業等は、売上高2913万2千円(前年同期比1.2%増)、セグメント利益は996万6千円(前年同期比0.6%減)。

今後の見通し

 2026年5月期の通期連結業績予想は、売上高130億0600万円(前年同期比6.0%増)、営業利益3億3500万円(同7.9%増)、経常利益3億2200万円(同4.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2億1100万円(同0.3%増)を見込む。年間配当を予定するが、配当金予想については現時点で未定。