『エア・ウォーター健都』をリニューアルオープン

医療と食の融合によるWell-being社会の実現を目指す研究開発・共創拠点

 エア・ウォーターは、大阪府摂津市・吹田市の「北大阪健康医療都市(健都)」内にある、『エア・ウォーター健都』を医療と食の融合によるWell-being社会の実現を目指す研究開発・共創の拠点として2025年10月20日にリニューアルオープンした。
 新たにテーマとして掲げる「医食同源」は、食を通じて人々の健康や治療を支援する考え方であり、この理念のもと、エア・ウォーター健都を拠点に地域住民・企業・大学と連携し、医療・食・美容・運動・音楽など多分野を融合した取り組みを展開する。ヘルス&セーフティー(医療関連)グループとアグリ&フーズ(農業・食品関連)グループの研究開発を統括するウェルネス開発センターが主管となり、社会課題の解決と将来の医療・健康・幸福のあり方を見据えたWell-being社会の創出に貢献する。

リニューアルのポイント

センシングを起点としたWell-being社会創出の概念図
センシングを起点としたWell-being社会創出の概念図
  • 「ヘルスケアスタジオ」では、体内の最終糖化産物を測定するAGEsセンサや肌測定機器などを設置し、来場者が自由に自身の健康状態をチェックできる環境を整備。取得した測定データはAIが分析し、個々の状態に応じた食事メニューを提案、隣接する「スクエアキッチン(カフェ)」で提供
  • 来場者の声や各種データをもとに、3Dフードプリンターなどを利用しパーソナライズ食品の開発を推進
  • 運動ゲームコンテンツの設置や音楽療法セミナーの開催など、多分野における取り組みを進め、近隣住民を始めとした多様な人が集まるコミュニティーを形成

 これらの取り組みを通じて、適正な食事・栄養・運動を提案し実践につなげることで、生活習慣病予防やQOL(生活の質)向上、医療費適正化に貢献する。

各フロアの概要

<1階:体験・実証の場>

 地域住民や来訪者、地元企業など、安心して利用できる環境として、バイタル測定エリアを整備しヘルスケアスタジオとスクエアキッチンを連動。個人情報に配慮した形で測定データを収集し、自社開発システムで安全に分析し健康状態に応じた食事メニューを提案。併設の「スクエアキッチン」で実際に提供する。また、大阪・関西万博内の大阪ヘルスケアパビリオンに出展した「AIR WATER NEO MIX STAND」で話題となったミックスドリンクも販売する。
 今後も、食事提案に関する研究をさらに推進するとともに、運動や美容分野においても、各測定結果に基づいた提案の実現に向けて研究開発を進め社会実装を目指す。

<2階:共創の場>

 グループの目指すウェルネス社会の実現に向けた取り組みや、関連する保有技術を発信する場として改装。医食同源の考えを軸に健康に関する研究や事業を共に推進する企業、大学などとの共創を加速する。

<3階:研究・開発の場>

 新たにウェルネス開発センターの工房室を設け、樹脂成型の3Dプリンターや3Dフードプリンターを設置。新しい素材や食品などの応用研究として、味・栄養・固さ・提供方法も含めたパーソナライズ食の価値を迅速に検証および開発する。

(参考)