東京都とJFEコンテイナー、帝人エンジニアリング、鈴木商館が水素用の高圧・軽量カードルの技術開発
令和7年度「東京における水素実装課題解決技術開発促進事業」
水素の更なる普及拡大を目指すために東京都が実施する「東京における水素実装課題解決技術開発促進事業」で、令和7年度の採択事業として「水素ステーションの運営コスト低減に向けた蓄圧器検査手法の実証・普及等事業」と、「水素用の高圧・軽量カードル開発及び水素充填設備の整備・水素供給を通じた社会実装等」の2つが採択された。事業期間は2025年度から2027年度(最大)で、都の負担額は最大で1億円。
「水素ステーションの運営コスト低減に向けた蓄圧器検査手法の実証・普及等事業」は、千代田化工建設を事業者として水素ステーション用蓄圧器の新たな検査手法であるAcoustic Emission検査の効果を検証・把握するとともに、水素ステーションの運営コスト低減に向け、同検査手法の認知を広める活動等を行う。Acoustic Emission検査とは、材料や構造物が変形する際に生じる音波をセンサーで捉え、内部の異常や損傷の有無を評価する検査法。
「水素用の高圧・軽量カードル開発及び水素充填設備の整備・水素供給を通じた社会実装等」は、JFEコンテイナー・帝人エンジニアリング・鈴木商館の3社を事業者として、軽量で高圧充填可能な一般複合容器を装填した可搬式の軽量カードルを開発するとともに、その利用を通じ、水素の普及拡大にむけた社会実証を行う。

