新コスモス電機、都心の地域熱供給プラントへ水素ガス検知器を導入
国内初の水素防爆対応吸引式ガス検知部「PD-14」採用
新コスモス電機は、赤坂熱供給株式会社が運営する地域熱供給プラントにガス検知部「PD-14」とガス検知警報器「UV-810」が採用されたと発表した。赤坂熱供給株式会社は、株式会社TBSホールディングスのグループ会社で、TBS放送センターをはじめとする東京都港区赤坂5丁目地区のビル群に、地下の2つのプラントで作ったエネルギーを冷水、蒸気、電力として安定的に供給している。
このプラントでは、山梨県の水素製造サイトから受け入れたグリーン水素をトレーラーで赤坂まで輸送し、水素吸蔵合金タンクへ貯蔵、燃料の一部を都市ガスから水素へ置き換えてボイラーに供給することで、熱供給に伴うCO2排出量の削減を図る。また、水素を燃料とする燃料電池で発電した電力を所内で有効活用する予定で、2026 年1月からグリーン水素の需給を開始する。
水素設備をプラントへ導入するにあたり、安全対策の一環として新コスモス電機製の水素ガス検知器が採用され、「PD-14」が30点と、15点式の「UV-810」が2点設置された。また、冷凍機設備用として冷媒ガスを検知するガス検知部「PD-14」も導入されている。
赤坂熱供給㈱プレスリリース:東京都心部の地冷会社として初となるグリーン水素を活用する熱源設備を導入
ガス検知部「PD-14」は、吸引式のガス検知部としては国内で初めて水素防爆の基準をクリア(公益社団法人産業安全技術協会で2011年1月20日取得)しており、水素ステーション等水素が利用されている現場に設置されている。ガス検知警報器「UV-810」はパネル埋め込み式で、各種ガス検知部を用途に合わせて組み合わせが可能なシステム。一台で各種ガスの検知が可能。
新コスモス電機は、産業分野向けに約40年前から水素を選択的に高感度に検知するガスセンサの研究開発を行い、現在全国に設置されている水素ステーションの約8割に同社のガス検知警報器が設置されている。ガスセンサに選択性を持たせることで、高圧ガス保安法で定められた1,000ppm以下の低濃度の水素を高精度に検知することが可能なガスセンサを開発する。






