エア・ウォーター再生医療研究所、歯髄幹細胞を活用した認知症治療の共同研究を開始
歯髄幹細胞の培養上清液を点鼻投与し脳へ直接作用
エア・ウォーター再生医療研究所は、医療法人ホワイト 日光・ふじの原病院、株式会社田中医療創造研究所と歯髄幹細胞の培養上清液を用いて認知症治療に向けた共同研究を開始した。本共同研究では、歯髄幹細胞が培養時に分泌する因子を含む培養上清液を点鼻投与することで、脳神経細胞を活性化させる新たな認知症治療技術の確立を目指す。2027年までに同技術の確立を図り、2028年の臨床研究開始を予定。
各者の主な役割は以下の通り。
- エア・ウォーター株式会社 再生医療研究所
田中医療創造研究所と共同で、歯髄幹細胞の培養上清液を医療機関に供給するためのシステムの研究開発を行う。あわせて、培養上清液の品質管理、神戸市の拠点から医療機関までの安定的な輸送方法の確立および品質基準の策定。 - 株式会社田中医療創造研究所
培養上清液を点鼻薬として使用するための医療ハンドリング技術を開発し、エア・ウォーター再生医療研究所と連携し、品質基準の妥当性検証を実施。 - 医療法人ホワイト 日光・ふじの原病院
臨床研究の実施に向けた研究企画の立案と法的手続きの準備および、臨床研究を通じた安全性・有効性の確認。
人生100年時代を迎え、高齢者を中心に認知症患者数は、軽度の症状を含めた場合1000万人を超えると言われ、90歳以上では50%以上の方々が認知症を患い、現在でもすでに大きな社会問題となっている。エア・ウォーターグループが歯髄再生治療のために抜歯した歯から採取される歯髄幹細胞は、神経再生との親和性が高いとされ、培養過程で分泌される多様な因子が神経細胞に働きかけ、神経を再生する効果は多くの論文で紹介されている。
本共同研究では、こうした因子を含む歯髄幹細胞の培養上清液に着目し、点鼻投与によって脳へ直接作用させることで、認知症治療に応用可能な技術の確立を目指す。
各社の概要
(1)エア・ウォーター株式会社 再生医療研究所
所在地:兵庫県神戸市中央区港島南町一丁目3番地1国際くらしの医療館・神戸 3F
代表者:所長 庵原耕一郎
研究内容:エア・ウォーターが2018年に設立したエア・ウォーター・アエラスバイオ㈱が医療機関と共に実用化した歯髄再生治療の実績を踏まえ、歯科治療で抜歯される歯から採取される歯髄幹細胞を様々な再生医療に適用する為の細胞培養技術や輸送技術の研究開発を行う。直近では、脊髄損傷治療に向けた歯髄幹細胞を提供の準備を整備した。今後も歯髄幹細胞に関する研究を積極的に進め、特定細胞加工物等製造事業者のエア・ウォーター・アエラスバイオと共に再生医療で健康長寿社会の実現を目指す。
(2)医療法人ホワイト 日光・ふじの原病院
所在地:栃木県日光市高徳632番地
代表者:医療法人ホワイト副理事長 田中紘一
診療科:内科・総合診療内科・消化器内科・呼吸器内科・整形外科・管理栄養科・人工透析・健康診断・在宅訪問診療・地域連携室
(3)株式会社田中医療創造研究所
所在地:東京都千代田区内神田1丁目9-12興亜第二ビル4階
代表者:代表取締役 田中紘一
研究内容:技術(Technology)と社会(Society)を融合する医療ビジネスを発展させ、新たな治療技術を研究して、医療の質の向上を目指す目的で、2020年1月に設立。

