エア・ウォーター農園・安曇野菜園向けエネルギーセンター建設

 エア・ウォーターは、エア・ウォーターの農業事業を担う農業生産法人エア・ウォーター農園の安曇野菜園(代表取締役社長 松尾和重)に向け、野菜栽培用エネルギーの供給を目的に、地域木質バイオマスを活用するコージェネレーション設備を導入したエネルギーセンターの建設を2015年8月より開始する。
 これにより、安曇野菜園への温水供給を行うことで栽培におけるエネルギーコストの削減を図るとともに、燃焼過程で排出される二酸化炭素を安曇野菜園内のトマトの光合成のために利用することを検討する。また、木質バイオマスを活用することで、長野県内の森林資源の有効活用を通じた地域振興にも貢献する。
 なお、同時に得られる電力は、売電することによりエネルギーセンターの運転費用の一部とする。

 木質バイオマス利用については、地域における関係機関との連携が強く求められており、本計画においてもエア・ウォーターグループおよび安曇野市(市長:宮澤宗弘)、長野県森林組合連合会(本所:長野県長野市、代表理事会長:藤原忠彦)、松本広域森林組合(安曇野市、代表理事組合長:中村善行)、農林中央金庫(本店:東京都千代田区、代表理事理事長:河野良雄)と共同して、「安曇野木質バイオマス農業利用・林業推進協議会」を設立、協議を重ねてきた。
 また本計画は、農業振興に寄与し、且つこの森林資源を安定的に有効利用するエネルギー需給のしくみを構築することで、地元林業の活性化にもつながる。

【エネルギーセンター概要】
(1) 名称:安曇野 木質バイオマス エネルギーセンター (仮称)
(2) 建築概要:建築面積 / 2,109 m2 (エネルギー棟、チップ工場棟、管理棟)
(3) 設備概要:
① エネルギー設備:木質バイオマス・ガス化コージェネレーション設備および 木質チップ加工設備
② 設備能力:熱出力 / 3,800 kW、発電出力 / 1,900 kW
③ 使用燃料:未利用材 2~3 万トン/年(林野庁ガイドラインに基づく由来証明書付)
(4) 着工:2015 年 8 月(予定)
(5) 完成:2016 年 3 月(予定)