大陽日酸、新型レーザ加工用窒素ガス供給システム「Nitrocube」販売開始
大陽日酸は、レーザ加工機のアシストガス専用に設計した窒素ガス供給システムを更に省エネ、小型化した新型モデルの販売を開始する。
レーザ加工用窒素ガス供給システム(LT シリーズ)は、レーザ加工機のアシストガス専用に設計した窒素 PSA に加え、空気圧縮機、昇圧機で構成されており、精製装置を使用せず(水素フリー)効率よく安定的に高純度窒素ガスを供給するシステム。今回販売を開始するモデルは窒素 PSA に使用する吸着剤の能力を向上させたことで、従来機と比較し設置面積を約 20%、空気圧縮機の消費電力も約 15%削減することに成功した。
新型機種対比
【新型機種】 【従来機種】
装置型式 LT30N LT30R
発生純度 99.999%
発生能力 30Nm3/h
空気圧縮機軸動力 23.3kW 27.9kW
設置面積 6.0m2 7.7m2
レーザ加工機のアシストガスにおける窒素ガスの需要は、従来の CO2 レーザによるステンレスのクリーンカットだけでなく、普及が進むファイバーレーザによる鉄や高反射材といった分野まで伸びており、今後も拡大が見込まれる。
大陽日酸の新型レーザ加工用窒素ガス供給システムは、2015 年7月より販売を開始し、2016 年 3 月までに合計 20 台の販売を目標とする。またこれに併せ、窒素PSA装置に“Nitrocube(ナイトロキューブ)”という商標を付加し今後の販売活動に活用する。