エア・ウォーター鹿島工場で 大型深冷空気分離プラントが営業運転開始

 エア・ウォーターが、オンサイト事業部 鹿島工場に建設を進めていた最新鋭の大型深冷空気分離プラント(以下:8号プラント)が完成し、試運転調整を経て7 月より営業運転を開始した。
 鹿島工場は、新日鐵住金鹿島製鉄所内に立地しており、製鉄所向けのガス供給を担うとともに、国内最大のアルゴンガス製造拠点としてエレクトロニクス産業をはじめ、幅広い製造業へ希ガスであるアルゴンガスの供給を担っている。8号プラント稼動開始により酸素ガス、窒素ガス、アルゴンガスの一層の安全・安定供給を図ることで、これからも国内製造業の発展に寄与する。

 鹿島工場では、これまで6基のプラントで操業を行ってきた。しかしながら、プラントの中には建設から 40 年を超える設備もあり、これまでも計画的にプラントの更新を行い安定供給に努めてきた。
 今回の最新鋭機建設により従来プラントからの置換えを進めることで、これまでにも増して顧客の操業に対応した安定供給と、高効率のガス生産を行うことが可能となる。

 最新鋭の8号プラントは、酸素製造能力が 35,000Nm3/h を誇るエア・ウォーター最大の深冷空気分離プラントとなる。また、その開発・設計から製作にあたっては、エア・ウォーター総合開発研究所、神鋼エア・ウォーター・クライオプラントならびにエア・ウォーター・プラントエンジニアリングがグループ一体となって担い、これまで蓄積してきた技術や経験を駆使し、高い環境性能を実現した。

【新プラントの概要】
① 所在地 :茨城県鹿嶋市光3番地 エア・ウォーター(株)鹿島工場
② 生産能力 :酸素ガス 35,000Nm3/h 窒素ガス 21,000Nm3/h アルゴンガス 1,300 Nm3/h
③ 製造メーカー :神鋼エア・ウォーター・クライオプラント
④ 投資額 :約50 億円
⑤ 日時 :営業運転 2015年7月