マチソン・トライガス傘下のCCPI、米国での液化炭酸ガス・ドライアイス製造設備新設

 大陽日酸の 100%子会社 Matheson Tri-Gas, Inc.(本社:米国ニュージャージー州、以下「MTG」)が 2014 年に買収したContinental Carbonic Products, Inc.(本社:米国イリノイ州、以下「CCPI」)は、Pennsylvania Grain Processing, LLC(以下「PGP」)と原料ガスの供給契約を締結し、液化炭酸ガス・ドライアイスの製造設備を新設する。完成予定は2017 年中旬。

 MTG では主力工業ガス製品品目の拡充並びに新規事業領域への進出を目的に、2014年 2 月 CCPI を買収し、米国内での炭酸ガス・ドライアイス事業に本格参入した。
 CCPI は米国中西部、南部、北東部に生産拠点 8 ヶ所を含む 40 カ所の事業拠点を展開してきたが、食品産業向け炭酸ガス・ドライアイス需要が旺盛である大都市が多い北東部にはこれまで生産拠点が無かった。今回、ペンシルベニア州の PGPからバイオエタノール由来の原料ガス供給を受け、同州 Clearfield 市に新たに液化炭酸ガスプラントとドライアイスの製造設備を建設し、北東部市場への安定供給と、販売を強化する。

 既にMTG は Air Liquide の米国での炭酸ガス事業の一部を買収しており、今回新設する拠点とこの買収を含めると、米国内炭酸事業は生産拠点 13 ヶ所を含む、45 ヶ所の事業拠点となり、全米での炭酸ガス・ドライアイス供給事業を更に強化する。