都市ガスの保安業務を最大 40%効率化するクラウドシステムを開発

 岩谷産業は、岩谷情報システム(本社:大阪、社長:宮代 正明)と共同で、都市ガス事業の保安業務の品質向上と、最大 40%の業務効率化を実現する都市ガス版「WIN-E クラウド」を開発、2018 年 1 月より関電ガスサポート(本社:大阪、社長:彌園 豊一)に本格導入し、「関電ガス」の保安業務にて運用を開始した。

 2017 年 4 月よりスタートした「関電ガス」は、顧客数が 30 万件を超える規模に拡大しており、今後、さらなる増加が予想される。一方、ガス湯沸器、ガスふろがま、および排気筒等のガス機器は、ガス事業法に基づいて 4年ごとに保安調査を実施する必要があり、顧客数の拡大に合わせ、保安業務の品質維持・向上と現場作業の効率化が急務となっている。
 また、エネルギーのボーダレス化への対応も必要で、特に近畿エリアは都市ガスと LP ガスのエリアが複雑に入り組んでおり、どちらの保安業務もこなせる対応力が求められている。

 岩谷産業の LP ガス事業は国内最大規模の顧客基盤を有しており、全国の顧客に約 300 ヵ所の拠点から販売・物流・保安サービスを提供している。その LP ガス事業をシステム面から支えているのが「WIN-E クラウド」になる。約5 年前に本システムを導入以来、販売・物流・保安の各分野で業務効率化の実績を積んできた。
 今回、都市ガス事業の保安業務においても「WIN-E クラウド」をベースとして活用するとともに、都市ガス、LP ガス、首都圏で展開の「イワタニでんき」の個別業務毎にセキュリティを確保した上で、一元対応することで業務効率化を図った。

【都市ガス版「WIN-E クラウド」の概要】
 クラウドシステム都市ガス版「WIN-E クラウド」より保安作業員の iPad に保安調査が必要な顧客の情報が発信されます。作業員が iPad に顧客宅で使用されているガス機器の情報を入力すると、iPad がガス機器の調査すべき項目や配布すべき周知文書の種類等を案内する機能を備えており、作業員はその案内に沿って顧客宅で行うすべての作業を iPad 上で完了することができる。保安調査終了後は、その結果がクラウドに転送される。

【都市ガス版「WIN-E クラウド」の効果】
1)業務品質の向上と作業の効率化
 クラウドから送られた情報をもとに iPad が案内する項目に沿って保安調査を行うことで、調査項目の記入漏れやミスを大幅に減らすことが可能。また、点検用紙による保安業務に比べ、保安業務終了後に事務所で行うデータ入力等が不要になり確認作業が軽減されるため、作業時間を最大 40%削減可能となる。

2)都市ガス、LPガス、電力の個別業務を一元対応
 個別業務毎のセキュリティを確保した上で、エネルギーの垣根を越えて、一台の iPad で都市ガス、LP ガス、電力3つの個別業務をこなすことが可能になった。例えば都市ガスの顧客の保安業務を行った後に、同じ iPadを使って LP ガスの顧客の保安業務を行うことも可能。

3)高いセキュリティ機能
 都市ガス版「WIN-E クラウド」は、顧客が安心してガスを使用するために大変重要な保安業務を支えるシステムとなる。セキュリティにも万全の対策を図った。万が一 iPad を紛失しても、データ自体を暗号化していることに加え、遠隔操作で iPad の初期化が可能。その他、暗号化通信によるクラウドサーバーとのデータ通信など、様々な工夫を盛り込んだ。