大陽日酸、米国ウィスコンシン州産業ガスディストリビューター買収
大陽日酸は、米国 100%子会社 Matheson Tri-Gas, Inc.を通じて、米国ウィスコンシン州の産業ガスディストリビューターである WeldSpecialty Gas & Equipment, Inc.および Weld Specialty Supply Corp.(以下総称して Weld Specialty)が保有する事業並びに事業資産を取得した。
大陽日酸は、2017 年度より開始した中期経営計画「Ortus Stage 2」において、基本方針としてグローバル化の推進を掲げており、米国においては積極的な設備投資と M&A を推進し、事業エリアの拡大と事業の厚み構築、製品群の拡充を目指している。
事業戦略としては、空気分離装置(ASU)周辺にパッケージガスの拠点を配置し、事業密度を高め収益力を向上させるビジネスモデルを強化しており、ASU の増設と事業買収によるパッケージガス拠点の拡張を進めている。
ウィスコンシン州には、2009 年の Valley National Gases, LLC.買収時に参入し、2016 年 9 月に Air Liquide から ASU を買収したことでバルクガス事業にも本格参入した。食品加工業や製造業、農業、医療を主要産業とする同州で安定的な事業を行っている Weld Specialty の事業を買収することで、ウィスコンシン州最大都市であるミルウォーキー地区での販売網を強化し事業密度を高め、基盤事業の持続的成長を図る。
【買収する事業並びに事業資産の概要】
事業:産業ガス(エアセパレートガス、特殊ガス)・ガス関連機器・溶接機材
事業資産:充填設備・貯槽・シリンダー・車両等
事業拠点:4箇所
売上高:25百万米ドル(2017年12月期)
従業員:65名