大陽日酸、ベトナム南部に空気分離装置建設
大陽日酸は、ベトナム南部バリア・ブンタウ省ロンソン島で、The Siam Cement Public Company Limited(以下 SCG、本社所在地タイ国バンコク市)のグループ会社である Long Son Petrochemicals Co., Ltd(以下 LSP)向けに、新たに空気分離装置を建設し窒素ガスを供給する契約を締結した。
ロンソン石油化学コンプレックスプロジェクトはタイの SCG が主導して計画を進めており、同社のグループ会社である LSP は石油化学工場の建設を決定した。
今般、大陽日酸は LSP に窒素ガスをパイピング供給する契約を締結し、ベトナム子会社の Vietnam Japan Gas Joint Stock Company (以下 VJG) を通して、新たに空気分離装置および付帯ガス供給設備を建設、あわせて併産される液化ガスを近隣工業団地の顧客に販売する。
ベトナムでは、高い経済成長率を背景に外資を積極的に誘致しており、産業ガス需要も拡大している。大陽日酸グループはベトナムにおいて、VJG を通じて産業ガス事業を展開しており、ハノイ周辺の北部地域およびホーチミンを中心とする南部地域で、本社工場を含め 5 つのガス生産工場と 3 つの営業所にて産業ガス事業を行っている。
2019 年中頃にはバリア・ブンタウ省のフーミー第 3 工業団地で、VJG 新工場の完成も予定されており、ベトナム全土での更なるプレゼンスの向上を図る。
【窒素供給先の概要】
・社名: Long Son Petrochemicals Co., Ltd
・設立:2008 年
・建設予定地:バリア・ブンタウ省ロンソン島
・事業内容:石油化学事業
【空気分離装置の概要】
・生産品目:酸素ガス、窒素ガス、液化酸素、液化窒素、液化アルゴン
・稼働開始時期:2021 年予定
【VJG の概要】
・社名:Vietnam Japan Gas Joint Stock Company
・設立:1996 年 1 月
・本社所在地:ドンナイ省ビエンホア
・社長:矢菅 治彦