エア・ウォーター・ベルパール、設置面積40%減の小型PSA式窒素ガス発生装置

 エア・ウォーターグループ会社でPSA 式窒素ガス発生装置の製造・販売を行うエア・ウォーター・ベルパール(本社:大阪市中央区 代表取締役社長:茨木 敏)は、大幅な省スペース化と高効率な分離性能を同時に実現した「ベルスイング®BPN3-100L」を新たに開発し、3 月28 日より販売を開始する。

ベルスイングBPN3-100L

 エア・ウォーター・ベルパールが提案する小型PSA 式窒素ガス発生装置は、97%~99.99%までの幅広い窒素純度に適応するラインナップがあり、ユーザーの使用量や必要な窒素純度に応じた機種選定が可能。主な用途としては、小型はんだ付け装置、3D プリンター、樹脂成形装置パージガス、食品包装ガス、防爆用パージガス、金属熱処理酸化防止ガスなど多岐にわたる。小型PSA 式窒素ガス発生装置は、導入検討時において、装置を設置する場所の確保が課題となることが多く、より小型で高性能な装置のニーズが高まっている。

 従来、限られたスペースで中規模(22~33N ㎥/h)の発生量を必要とする際は、「ベルスイング®KN4-20NSP 」がその役割を担ってきたが、新しく開発した「ベルスイング®BPN3-100L」は、大幅な省スペース化と高効率の窒素ガス発生を同時に達成した。従来機と比較し、設置面積が40%削減できる一方、トレードオフの関係にある窒素ガス発生量も各純度で10%の改善を達成した。また、騒音値に関しても75dB から-5dB 低減させたほか、2種類の省エネ制御方式や運転状況が自動で記録される機能を搭載するなど、機能性の向上を図った。

 同社の小型PSA 式窒素ガス発生装置は、独自開発のフェノールを原料とする吸着材を採用しており、吸着材から装置まで一貫して開発できる強みを生かし、顧客のニーズに最適な装置を開発・提供している。「ベルスイング®BPN3-100L」は、2018 年 9 月に発売を開始した「ベルスイング®BPN3」と同シリーズの新開発吸着材を使用することで、性能向上を実現した。

【新型機「BPN3-100L」と従来機「KN4-20NSP」の性能比較】

  1. 新型吸着材の採用により、10%の窒素ガス発生量アップを実現
  2. 設置面積が約40%削減できる圧倒的な小型化を実現
  3. 騒音値-5dB(A)の低減
  4. 2 つの省エネ制御方式を標準搭載
  5. SD カードで運転状態を自動記録

【参考:MSC 吸着材「ベルファイン活性炭」について】

 独自開発のフェノールを原料とする MSC(モレキュラー・シーブス・カーボン)吸着材は、加圧下で原料空気を取り込むと、空気中に含まれる窒素分子と酸素分子のうち、比較的分子サイズが小さい酸素分子を優先的に吸着する性質を持つため、残りの窒素分子を分離・回収することができる。「ベルファイン」MG4シリーズは、自社で開発した粒子径 1μm の特殊フェノール樹脂を原料に、高度な造粒・細孔制御技術により製造される。

 この吸着材を使用することで、同社のPSA 式窒素ガス発生装置は、高い空気処理量と効率的な窒素成分・酸素成分の分離を行い、装置システムの省スペース化と高効率の窒素ガス発生を同時に実現する。