窒素ガスの発生量が従来機の1.8 倍、小型PSA 窒素ガス発生装置「BPN3」開発

 エア・ウォーターグループで PSA 式窒素ガス発生装置の製造・販売を行うエア・ウォーター・ベルパール(本社:大阪市中央区 代表取締役社長:茨木 敏)は、高効率に窒素ガスを発生できる新型の小型PSA 窒素ガス発生装置「BPN3」を開発した。2018年9月から販売を開始する。

 新製品「BPN3」の開発にあたっては、同社が独自に製造する特殊フェノール樹脂「ベルパール」の粒子径レベルから見直しを行い、ガス分子の吸脱着がこれまで以上に効率良くできる吸着材の改良に取り組んだ。その結果、新たに開発した吸着材を使用した新製品「BPN3」では、従来機「BPN2」と比べて、窒素ガスの発生量を約 1.8 倍に高めるとともに、低消費電力化により約20%の省エネを実現。また、ガス発生プロセスを見直すことで、窒素ガスの吐出圧力を約6%アップした。

 小型PSA 式窒素ガス発生装置は、97%~99.99%までの幅広い窒素純度に適応しており、ユーザーの使用量や必要な窒素純度に応じた機種選定が可能となる。主な用途としては、小型はんだ付け装置、3D プリンター、樹脂成形装置パージガス、食品包装ガス、防爆用パージガス、金属熱処理酸化防止ガスなど多岐にわたる。
 さらに同社の最上位機種「NSP」の制御ロジックを取り入れ、ユーザニーズに合わせた細かな制御設定も可能。カラータッチパネル搭載により視認性に優れ、データ履歴管理機能や条件設定機能、省エネ運転機能なども標準搭載している。

【BPN3制御の特長】
◆カラータッチパネル
(SDカード記録)
◆省エネ運転機能
◆タイマー運転機能
◆記録計機能

【新型機「BPN3」と従来機「BPN2」の性能比較】
① 吸着材の改良により、窒素ガス発生量が従来機の1.88 倍。
② 窒素ガス回収率が改善することで、低消費電力化。28%の省エネを達成。
③ 設計変更とプロセス改良により、窒素ガス吐出圧力が6%増圧。

【参考】
 樹脂 MSC(モレキュラー・シーブス・カーボン)吸着材は、加圧下で原料空気を取り込むと、空気中に含まれる窒素分子と酸素分子のうち、比較的分子サイズが小さい酸素分子を優先的に吸着する性質を持つため、残りの窒素分子を分離・回収することができる。「ベルファイン」MG4 シリーズは、自社で開発した粒子径1μm の特殊フェノール樹脂を原料に、高度な造粒・細孔制御技術により製造している。
 この吸着材を使用することで、同社のPSA 式窒素ガス発生装置は、高い空気処理量と効率的な窒素成分・酸素成分の分離を行い、装置システムの省スペース化と高効率の窒素ガス発生を同時に実現している。