昭和電工、電子材料用高純度ガス4製品を15%以上値上げ
昭和電工は、半導体等の電子材料用に使用される以下の高純度ガス4製品の価格を2019年7月1日納入分より、現行価格の15%以上値上げする。
【対象製品】
高純度HFC-23(分子式、CHF3)
高純度FC-218(分子式、C3F8)
高純度六弗化硫黄(分子式、SF6)
高純度塩化水素 (分子式、HCl)
価格改定の背景
電子材料用高純度ガスは、半導体・ディスプレイ・窒化ガリウム系LED・多結晶シリコン系太陽電池等の製造において、その工程で使われる製造設備内に付着する不要な化学物質を取り除くためのガス(クリーニングガス)や、基板の上を覆う薄い膜に微細な溝や孔を刻みつけて電子回路等を作るためのガス(エッチングガス)として使われている。
高純度ガスを取り巻く事業環境は、需要は引き続き旺盛である一方、原燃料価格の高騰に加え、安全・安定供給に不可欠な物流面においても、人件費の上昇などによりコストが増加。昭和電工はこれまでも生産効率の向上や物流の合理化等によりコストダウンに努めてきたが、当該4製品は採算を確保できない状況にある。今後も製品の安定供給体制を継続するため、コスト上昇分の一部を価格転嫁し値上げを行う。