サイサンがラオス人民民主共和国でLPガス事業を開始
サイサンはラオスのヴィエンチャン市にLPG事業会社「Gas One Lao Co., Ltd.(ガスワンラオス)」を設立し、ラオスでのLPガス事業を開始。2019年6月27日(木)には現地で設立披露式典を開催した。
サイサンはこれまでにベトナム、インドネシア、カンボジアに拠点を開設、2017年頃からASEAN諸国の中核であるタイとラオスへの進出の機会を模索していた。2018年にタイ王国への進出を果たし、2019年1月にはラオスで他業種とのビジネスを展開し、日系企業とも多くの合弁会社を設立しているAMZ Groupと合弁契約書を締結。Gas One Lao はサイサンの「8ヶ国9番目」の海外拠点で、ASEAN内では5ヶ国目となる。
ラオス人民民主共和国は、ASEAN唯一の内陸国ながら、チベット高原を源流とするメコン川が国内を縦断し、豊富な水量を活用した水力発電事業により「ASEANのダイナモ(発電機)」としてタイを始めとする周辺諸国に電気の輸出をしている売電大国。国内のエネルギー源のほとんどが電力でまかなわれているため、2017年の国内LPガス消費量は約2万トンに留まっているのが現状だが、サイサンは、LPガスの保安基準策定の段階からラオス科学技術省基準局とも協力し、国内でのLPガスの普及に努め、産業用及び業務用・一般家庭用の卸売・小売を通じた豊かで便利な生活様式への改善の一助となることを目標にしている。
7月よりヴィエンチャン市内でシリンダーによる業務用・一般家庭用向けにLPガスの小売を開始し、来年、同市内のサイセタ工業団地内に建設されるラオス初の製油所の隣接地にLPガスの充填所を構え、日系製造業をはじめとした各種工場への販売と卸売を計画する。
新会社の概要
合弁会社名 | Gas One Lao Co., Ltd. ガスワンラオス |
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所在地 | (仮事務所)ヴィエンチャン首都シーサタナック地区(AMZオフィス内) (登記)ヴィエンチャン市サイセタ工業団地内 |
資本金 | USD 5百万(550百万円) |
出資比率 | 当社60%、AMZ 40% |
事業内容 | 業務用・家庭用LPガスのシリンダー卸売・小売 産業用LPガスのシリンダー及びバルク供給 |