エア・ウォーター、運送・倉庫業を展開する桂通商の株式９０％を取得

　エア・ウォーターは、西日本を中心に低温輸送に強みを有し、運送、倉庫業を展開する株式会社桂通商（代表取締役会長山田有暉朗、以下：桂通商）の株式９０％を４月１日付で取得した。

　エア・ウォーターの物流グループは、高圧ガスの輸送に始まり、一般貨物、低温物流、3PL 事業、そして自社グループにおけるトラックボディーの開発・製造まで担う総合物流事業を展開する。また、全国に 92 拠点、2,000 台の車両を有し、特長ある物流事業を展開。

　桂通商は、京都市に本社ならびに低温倉庫、兵庫県西脇市に大型の一般倉庫を有する西日本を中心とした物流企業で、創業以来、低温分野のなかでもとりわけ青果物輸送にノウハウと実績がある。自社車両や自社倉庫などの物流インフラを活用し、産地から市場そして小売店舗への物流体制を構築する。また、西脇市に有する倉庫拠点は延床面積12,000 坪の大型倉庫であり、日用生活雑貨品の西日本におけるハブ倉庫としての役割を果たしている。

　今回、桂通商がエア・ウォーターグループに加わることで、西日本における物流事業が強化されるとともに、グループ全体で取り組みを進めている物流の効率化にも大いに寄与する。また、同社が強みをもつ青果物輸送に関しては、エア・ウォーターグループの農業・食品事業と連携し、新事業の創出にも取り組む。

　今後、労働人口が減少し人手不足がより深刻化する一方で、物流サービスの需要は堅調に増加することから、全ての事業推進において物流の重要性はますます高まることが予想される。エア・ウォーターが保有する全国に広がるネットワークと多彩な経営資源に、桂通商が有する機動力と西日本におけるインフラを掛け合わせることにより、新たな物流サービスを展開する。