東京ガスケミカル、小流量タイプ水素発生装置「suidel(スイデル)」 の発売開始
東京ガス株式会社(社長:内田 高史、以下「東京ガス」)、東京ガスケミカル株式会社(社長:玄間 隆之、以下「東京ガスケミカル」)、三浦工業株式会社(社長:宮内 大介、以下「三浦工業」)の3社は、半導体や金属・化学メーカー等で小流量の水素を使うユーザー向けに水素発生装置「suidel」(以下「スイデル」)を2021年3月から発売する。
3社は、東京ガスが家庭用燃料電池(エネファーム)向けに開発した都市ガスから水素を製造する燃料処理技術、東京ガスケミカルのオンサイト水素供給*1の知見、三浦工業のボイラで培った都市ガスの高効率利用技術・水処理技術・省電力化技術等を融合させ、実証試験*2を経て商品化した。スイデルは、省スペースかつ低コスト(ランニングコスト含む)であり、これまで水素を外部調達していた小流量の水素を使用する顧客に対し、オンサイト水素供給を可能とし、調達頻度削減による省力化および安価な水素供給を実現する。
*1:客先(水素使用場所)に水素発生装置を設置し、水素を製造・供給すること
*2:https://www.tokyo-gas.co.jp/Press/20181016-01.html
(2018年10月16日プレスリリース)
<スイデルの概要>
■仕様
- 水素製造量: 5Nm3/h
- 水素純度: 99.99vol%以上
- 負荷調整範囲: 50~100%
- 供給圧力: 0.8MPa
- 原料: 都市ガス
- サイズ: 1,150mm×2,675mm×2,525mm (W×D×H)
- 設置面積: 3.1m2 (※小数点第2位を切り上げ)
■特徴
- 省力化 :オンサイト水素供給により水素調達時の受け入れ頻度を低減
- 省スペース :コンパクトサイズ(限られたスペースでも設置可能)
- 供給柔軟性 :ユーザーの水素使用量に合わせた水素供給(負荷調整範囲:50~100%)
- 供給安定性 :中圧の都市ガス供給のため、有事の際にも安定供給可能
- 資格不要:スイデルは高圧ガス保安法の対象外
■システムフロー
<参考(会社概要)>
■東京ガス株式会社
- 設立 1885年10月
- 代表者名 代表取締役社長 内田 高史
- 所在地 東京都港区海岸1-5-20
- 事業内容 ガス事業、電力事業、海外事業、エネルギー関連事業、不動産事業 等
- URL https://www.tokyo-gas.co.jp/
■東京ガスケミカル株式会社
- 設立 1973年10月
- 代表者名 代表取締役社長 玄間 隆之
- 所在地 東京都港区芝公園2-4-1 芝パークビルB館 6階
- 事業内容 産業・医療ガスの製造・販売及びエンジニアリング事業 等
- URL https://www.tgc.jp/
■三浦工業株式会社
- 設立 1959年5月
- 代表者名 代表取締役 社長執行役員 CEO 宮内 大介
- 所在地 愛媛県松山市堀江町7
- 事業内容 小型貫流ボイラ・舶用補助ボイラ・排ガス(廃熱)ボイラ・水処理機器・
- 食品機器・滅菌器・薬品等の製造販売、メンテナンス、環境計量証明業 等
- URL https://www.miuraz.co.jp/