エア・ウォーター、北海道大樹町の「宇宙関連事業」へ総額5000万円を寄附
「北海道スペースポートプロジェクト」を推進する「SPACE COTAN株式会社」に出資
エア・ウォーターグループは、北海道大樹町における「大樹発!航空宇宙関連産業集積による地方創生推進計画」に基づくロケット発射場を含む航空公園機能拡充事業への支援として、「地方創生応援税制(以下「企業版ふるさと納税※1」)」を活用し、総額5千万円の寄附を行った。また、北海道大樹町および関連団体(エア・ウォーターを含む)が30年来にわたり構想してきた「北海道スペースポートプロジェクト※2」の本格的な推進に向けて設立された新会社「SPACE COTAN株式会社」に対し、出資を行った。
北海道大樹町(町長:酒森正人)では、町の東・南側が太平洋に面した好条件のロケット射場候補地であることから、1,000mの滑走路を有する「大樹町多目的航空公園」を整備し、航空宇宙関連の企業を誘致するなど、30年以上にわたり官民一体での「宇宙のまちづくり」が行われている。
同町では、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)をはじめ民間・大学・研究機関による様々な航空宇宙実験が行われており、今後も民間企業による人工衛星用ロケットの打ち上げや、宇宙旅行等を目的とした宇宙船(スペースプレーン(宇宙往還機))の実証実験を計画しているなど、航空宇宙関連産業の集積に向けた機運が急速に高まっている。
同町でこれまで推進してきた「北海道スペースポートプロジェクト」が計画から実行フェーズに進み、2021年4月アジア初となる民間にひらかれた宇宙港として本格稼働する。同町では、航空宇宙ビジネスにチャレンジする事業者の支援や、人工衛星データを活用したビジネスの先進実験、観光や教育、他産業とのシナジー効果等をはじめとした関連産業の創出によって、同町の北海道スペースポートを中心に北海道に多くの航空宇宙関連企業が集積する「宇宙版シリコンバレー」の形成を目指す。
エア・ウォーターは、大樹町のこうした取り組みに賛同するとともに、「企業版ふるさと納税」の活用を通じて地域社会の発展に貢献していくことを決定し、エア・ウォーターグループの地域事業会社であるエア・ウォーター北海道(代表取締役社長:北川 裕二)から北海道大樹町へ総額5千万円の寄附を行った(寄附を実施した年月日:2021年3月23日)。
また、「北海道スペースポートプロジェクト」の本格的な推進に向けて4月20日に設立された新会社「SPACE COTAN株式会社」に対し、出資を行った。
エア・ウォーターは、1970 年代から宇宙ロケット開発に携わり、北海道内トップの産業ガスメーカーとして、ロケット燃料となる酸素やメタンなどの製造、貯蔵、運搬から使用方法に至るまでの豊富な知見と技術を保持する。今後、ロケット燃料に関する実証試験やロケット射場設備の整備に関連した連携を通じて、北海道の未来に貢献するとしている。
※1「企業版ふるさと納税」は、内閣府が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクト(地域再生計画)に対して企業が寄附を行った場合に、税額控除の措置が適用される仕組み。
※2「北海道スペースポートプロジェクト」とは、北海道大樹町が目指す、航空宇宙関連企業が集積する「宇宙版シリコンバレー」の実現に向けその一翼を担うプロジェクトのこと。アジア初となる民間にひらかれた宇宙港として、2021年4月本格稼働を開始した。水平離着陸および垂直打ち上げ対応型の宇宙港として、アジア初となる。
<SPACE COTAN株式会社の概要>
- 名称 :SPACE COTAN株式会社(SPACE COTAN Co.,Ltd.)
- 設立年月日:2021年4月20日
- 代表 :小田切 義憲
- 役員構成:(以下の通り)
- 代表取締役社長兼CEO 小田切 義憲
- 取締役兼COO 大出 大輔
- 取締役兼CTO 干場 康行
- 取締役兼CMO 中神 美佳
- 社外取締役 唐渡 有(エア・ウォーター株式会社副社長/北海道代表)
- 社外取締役 増田 正二(帯広信用金庫相談役)
- 社外取締役 川田 章博(川田工業株式会社代表取締役社長)
- 所在地 :北海道広尾郡大樹町字芽武183番地1
- 資本金 :7,600万円
- 事業内容:大樹町からの委任に基づく北海度スペースポートのプロジェクト推進業務全般(北海道スペースポートの管理運営、射場建設資金の調達支援、射場の設計、国の認定取得、国内外の顧客営業、PR活動等)、宇宙産業推進に向けた自主事業等