国内最大規模の「(株)ステムセル研究所 第二細胞保管センター(第二 CCC)」を横浜市緑区に開設
国内最大級の凍結保存容器を採用、岩谷産業が設備施工
日本トリムグループの株式会社ステムセル研究所(本社:東京都港区新橋、清水 崇文 社長)は、岩谷産業と協業し、再生医療への応用を目的とした「さい帯血」の細胞保管サービスの需要増加や、臨床検体の保管ニーズに応えるため、横浜市緑区に最新の IoT 技術を採用した国内最大規模の細胞保管センターを開設した。
施設名称は「(株)ステムセル研究所 第二細胞保管センター(第二 CCC)」(所在地:横浜市緑区 ジャーマンインダストリーパーク)で、既存施設と合わせて保管できる検体数は現行の 7 万検体から 14 万検体に倍増する。さい帯血だけでなく、さい帯(へその緒)や卵子、末梢血など様々な組織及び細胞の保管も可能となる。設備施工を岩谷産業が行った。設備投資金額は約 3 億円(総額)。
国内最大級の凍結保存容器を採用し、最大規模の保管設備を実現した。タブレット端末等による 24 時間の遠隔監視の実施や、遠隔操作可能な液体窒素自動供給管理システムで細胞保管容器内を常に超低温で維持する。再生医療等製品の製造管理(GCTP)グレードのデータ収集制御システムで保管温度等を管理。
また、生体認証による入退室管理やライブカメラ、赤外線・人感・振動の各センサーによる監視体制を採用した。複数系統の通信網を採用し、津波や洪水の影響を受けにくい場所で、耐震性能が高い建物を選定するなど災害等に強い体制を構築した。
岩谷産業は、再生医療分野でコールドチェーン構築、細胞培養・保管に使用する液化窒素や炭酸ガス・ドライアイス、細胞保管・輸送容器システム、無菌・自動化設備の供給を行うなど事業拡大を進めている。
ステムセル研究所は、赤ちゃんの「さい帯血」を預かる民間さい帯血バンクのパイオニア企業。現在、さい帯血の他、さい帯等、周産期の組織に由来する幹細胞を中心とした「細胞バンク事業」の拡大とそれらの細胞を用いた新しい治療法の開発に取り組む。