川本産業 2022年3月期第2四半期累計期間と通期業績予想を上方修正

 エア・ウォーターグループで衛生材料・医療用品の製造販売を行う川本産業は10月20日、2021年5月11日に公表した2022年3月期第2四半期累計期間及び通期の連結・個別の業績予想を上方修正した。

 2022年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、売上高150億9000万円(前回発表予想133億円)、営業利益3億5000万円(同2億8000万円)、経常利益4億1000万円(同3億1000万円)、親会社株主に帰属する純利益3億3000万円(同2億1000万円)に上方修正された。

 2022年3月期通期連結業績予想は、売上高300億円(前回発表予想280億円)、営業利益8億2000万円(同8億円)、経常利益8億8000万円(同8億5000万円)、親会社株主に帰属する純利益6億1000万円(同5億9000万円)に上方修正された。

 修正の理由は、第2四半期累計期間において、新型コロナウイルス感染症の新規感染者が増加し、コンシューマ事業のカタログ通信販売及びインターネット通信販売事業者に対する感染管理製品の売上が計画以上となった。また、専門店に対する育児用品等の販売も好調に推移した。

 経費面では、同期間において緊急事態宣言が再発令され、不要不急の外出や出張の制限を継続したことで計画より経費が減少した。加えて、保有していた上場株式の売却により、投資有価証券売却益8800万円が特別利益に計上され、親会社株主に帰属する四半期純利益が増加した。

 個別業績予想数値の修正では、上記理由に加え、子会社である浙江川本衛生材料有限公司からの配当金2億5800万円が営業外収益に計上されたことにより、経常利益及び四半期純利益が増加した。

 通期の業績予想は足元では、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は減少しているが、第6波と呼ばれる新規感染者の増加が予想される報道も一部あり、事業環境の見通しは不透明な状況にある。