川本産業 2022年3月期第3四半期連結決算

売上高225億4800万円4.5%減、経常利益6億1900万円47.0%減

 エア・ウォーターグループで衛生材料・医療用品の製造販売を行う川本産業の2022年3月期第3四半期連結決算は、売上高225億4800万円(前年同期比4.5%減)、営業利益5億2600万円(同52.8%減)、経常利益6億1900万円(同47.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億7800万円(同49.1%減)だった。通期業績予想と配当予想に変更はない。

 継続して感染管理製品や口腔ケア製品を重点販売製品として拡販することに加え、工場稼働率を上げるための設備投資や製造受託の拡大、医療機関や商業施設、一般家庭の感染防止に貢献する製品開発、全社をあげた経費削減等に取り組んだ。感染管理製品の販売に関しては、前年同四半期累計期間ほどの特需はないものの、新型コロナウイルス感染症の拡大前と比較すると市場は拡大しており、販売額は増加した。また、感染管理製品は、販売への取組みのみならず、原料・資材を安定的に供給できる仕入先の確保にも取り組んだ。

 セグメント別の業績は次の通り。

メディカル事業

 感染管理製品の販売を中心に、口腔ケア製品やその他高付加価値製品の販売拡充及び製造受託の拡大推進に努めた。売上面では、感染管理製品の販売について、前年同四半期累計期間ほどの特需はないものの、拡大した市場に対して積極的に販売行った。衛生材料や口腔ケア製品、手術関連製品については、医療機関における外来・手術件数の減少などの影響により、計画未達となった。売上高は64億8307万円(前年同四半期比13.8%減)、経常利益は2億8079万円(同63.1%減)。

コンシューマ事業

 感染管理製品、育児用品、介護製品、口腔ケア製品、各種衛生材料及び医療用品等の幅広い製品を、大手量販店、ドラッグストアや通信販売事業者などの多くの顧客に対し販売した。感染管理製品については、前年同四半期累計期間と比較すると販売価格が下落傾向にあり、利益率は低下。売上高は160億6589万円(前年同四半期比0.1%減)、経常利益は7億1401万円(同5.8%減)。