帝人 2022年3月期第3四半期連結決算

ヘルスケア事業の通期業績見通し上方修正、売上高1850億円24.4%増、営業利益445億円41.2%増

 帝人の2022年3月期第3四半期連結決算は、売上高6870億0500万円(前年同期比12.7%増)、営業利益381億7000万円(同15.6%減)、経常利益413億2100万円(同3.6%減)、親会社株主に帰属する純利益258億3800万円(同3.7%減)となった。

 経済回復に伴う販売増で3Q累計実績売上高は増収となったが、半導体不足の深刻化、原燃料価格・物流費高騰および医療用ガウンの特需収束等で営業利益は減収となった。

 通期連結業績予想を修正し、売上高9300億円(前回予想比300億円増、前年同期比11.2%増)、営業利益500億円(同100億円減、同9.0%減)、経常利益530億円(同70億円減、同1.2%減)、親会社株主に帰属する純利益を320億円(同30億円減、前年同期は67億円の損失)に修正した。配当予想に変更はない。

 セグメント別のヘルスケア事業の業績は、売上高1396億円(前年同期比277億円増)、営業利益は374億円(同116億円増)だった。在宅医療機器のレンタルは堅調。在宅酸素療法ではCOVID-19向け病床確保のための入院抑制・在宅療養へのシフトが継続し、レンタル台数が伸長。睡眠時無呼吸症候群のCPAPで検査数は緩やかな回復基調にあり、レンタル台数増加が継続した。

 ヘルスケア事業の2022年3月期の通期業績見通しは、売上高1850億円(前回予想から50億円増、前年同期比24.4%増)、営業利益445億円(同25億円増、同41.2%増)とした。