帝人 2025年3月期第1四半期連結決算(IFRS)

CPAP市場は拡大を継続、検査数増加

 帝人の2025年3月期第1四半期連結決算は、売上収益2553億4100万円(前年同期比11.5%増)、事業利益104億円(同115.7%増)、営業利益80億4100万円(同75.0%増)、親会社株主に帰属する純利益44億5100万円(同110.2%増)となった。今期よりIFRS任意適用を開始し、経常的な事業収益を示す業績管理指標として事業利益を設定した。事業利益は営業利益に持分法による投資損益を加算し、非経常的な要因により発生した損益を除いて算出する。

 直近の通期業績予想を変更し、売上収益1兆0100億円(前期比5.2%増、前回見通しから350億円増)、事業利益230億円(同4.8%増、同30億円増)、営業利益190億円(前回見通しから30億円増)とした。親会社の所有者に帰属する当期利益予想については、精査中で未定。

 在宅医療分野を含むヘルスケアセグメントの売上収益は354億円(前年同期比4億円の減収、前年同期比1.2%減)、事業利益36億円(同16億円の減益、同31.6%減)。在宅持続陽圧呼吸療法(CPAP)レンタル台数の増加は継続、およびオスタバロの販売量が増加も、医薬品薬価改定などの影響により減益となった。

 在宅医療分野では、CPAP市場は拡大を継続し、検査数も増加したが、在宅酸素療法(HOT)市場は横ばい。第2四半期以降も同様の見通しとした。