帝人 2023年3月期第3四半期連結決算

ヘルスケアセグメント売上高は1153億円(前年同期比13.7%減)、営業利益198億円(同47.2%減)

 帝人の2023年3月期第3四半期連結決算は、売上高7650億9900万円(前年同期比11.4%増)、営業利益148億3400万円(同61.1%減)、経常利益174億5600万円(同57.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失70億5300万円の赤字となった。

 マテリアルセグメントで自動車・航空機用途を中心とした販売量の増加や為替影響等が利益貢献するも、米国拠点での設備故障による生産性悪化、欧州拠点での労働力不足や工場火災による生産量低下、中国でのロックダウンや経済減速、原燃料価格高騰および物流費増等の影響で減益となった。ヘルスケアセグメントでは、医薬品「フェブリク」の後発品参入や薬価改定等で減益となった。

 ヘルスケアセグメントの売上高は1153億円(前年同期比13.7%減)、営業利益198億円(同47.2%減)。在宅医療では、HOTは入院抑制により在宅療養へのシフトが継続しているもののCOVID-19による酸素濃縮器の導入は落ち着きつつあり、レンタル台数は前年度並みだった。CPAPはCOVID-19 第8波等の影響により検査数の回復はやや鈍化しているものの、レンタル台数の増加が継続した。