エア・ウォーター 組織変更・主要人事異動

代表取締役 社長執行役員に千歳 喜弘 氏

 エア・ウォーターは、2026年5月22日開催の取締役会において、次の経営体制の見直しに伴う取締役・監査役の異動、および執行役員の異動、ならびに組織変更について決議した。代表取締役および取締役・監査役の異動は、2026年6月29日開催予定の第26期定時株主総会および取締役会において正式決定する。
 今回の見直しにより、①業務執行を担う取締役を一新し、監督機能との分離を明確化、②常勤監査役の増員および外部専門人材の新任による監査役体制の強化を行う。また、取締役候補者の選任にあたっては、指名・報酬委員会において、特別調査委員会による調査結果等も踏まえ、経営体制を一旦白紙から見直すとの考え方の下、内部統制の強化および不適切会計の再発防止を実現できる体制であること、グループの持続的成長を担う経営能力を有することなどを基本方針として検討を実施した。取締役会の経営監督機能の実効性の向上、監査役会の監査・監督機能の強化を通じて内部管理体制を再構築するため、株主総会に付議する取締役会および監査役会の構成を含めた役員体制全体の見直しを行う。

組織変更(2026年7月1日付)

組織変更の主旨

 不適切会計事案を厳粛に受け止め、経営の透明性向上、内部管理体制の強化および再発防止を最重要の経営課題として位置づける。監督機能と業務執行機能の明確な分離および本社機能(第2線)の高度化を通じて、グループ全体に対する統制・モニタリング機能を抜本的に強化する。

  1. 取締役会の経営監督機能の実効性向上:取締役会における経営監督機能を強化するため、社外取締役を過半数とする体制とする。これにより、業務執行から独立した客観的な視点による議論と意思決定が促進され、重要な経営判断や内部管理体制に関する審議において透明性と牽制機能を高め、実質的に経営を監督する機関として機能する体制を構築する。
  2. 監査役会の監査・監督機能の強化:監査役会の監査機能強化のため、常勤監査役は新任2 名を選任し3 名体制とし、社外・非常勤監査役は新任2 名(うち1 名は公表済み)を選任し3 名体制として、合計6 名(1 名増員)の監査役体制とする。多角的な視点による監査・監督を通じ、内部管理体制の適切な運用を促す。
  3. 経営改革室の設置:内部管理体制の再構築と経営改革の推進を目的として、全社横断組織「経営改革室」を設置する。同室は、再発防止策の実行を中核に、内部統制の整備・運用およびその有効性のモニタリングを通じて、全社的なガバナンス強化を主導する。あわせて、全社戦略の観点から事業ポートフォリオの見直しを担い、各事業の収益性・成長性・リスクを踏まえた評価に基づき、事業再編に関する提言および実行支援を行う。これにより、ガバナンス強化と事業構造改革を一体的に推進し、企業価値向上に資する経営基盤の高度化を図る。
  4. 関係会社支援・統括機能の強化:関係会社支援・統括機能の強化のため、経理・財務、法務、リスクマネジメント等、本社各部門と関係者間の機能連携を通じた、横断的な支援・統括体制を構築する。これにより、グループ全体の内部統制水準の向上・均質化および本社による統制・牽制機能を徹底し、グループガバナンスを実効的に機能させる。
  5. 取締役会事務局(コーポレートセクレタリー機能)の設置:取締役会による監督機能を継続的かつ実効的に機能させるため、取締役会事務局(コーポレートセクレタリー機能)を設置し、以下の機能を担う。
    • 取締役会の運営高度化および実効性評価の企画・運用
    • 機関設計の見直しやガバナンス体制強化策の推進
    • 社外役員と社内各部門を繋ぐ連携・調整、および独立した立場から監督機能を発揮するための情報提供・支援

内部管理・支援機能の強化

 本社における内部管理・支援機能を集約・高度化し、グループ会社を「管理する」だけでなく「適切に支援・統括する」役割を明確にする。

  1. 内部監査室によるグループ全体のモニタリング機能を強化し、取締役会・監査役会へ直接報告する体制を通じて、内部統制の実効性を高める。また、同部門は監査役会および会計監査人を繋ぐ事務局として三様監査の連携機能を高めることで、監査の実効性向上を図る。
  2. 内部通報制度については、監査役会および経営層へのデュアルレポートラインを明確化し、不正・不祥事の早期把握および是正につなげる。

技術本部の設置

 これまで事業部門や各機能に分散していた技術関連機能について、技術戦略の企画・統括、研究開発の推進、新規事業創出に向けた開発・イノベーション、ならびに品質・安全・環境等の監督・統制機能を一体とする組織として、「技術本部」を設置する。本再編により、技術本部は以下の4 つの機能を有する組織として位置付ける。

  1. 戦略統括機能:グループ全体の技術・知財戦略の策定と推進による、中長期の研究テーマの選定
  2. 研究機能:中長期の技術戦略に基づく各研究所による基盤研究と技術的蓄積
  3. 開発・イノベーション機能:事業化を見据えた新技術開発および新規事業創出
  4. 統制・監督機能(第2 線):品質・安全・環境等各分野におけるリスク管理と基準策定およびモニタリング

 以上の各機能を有機的に連携させることで、技術領域における競争力の強化と内部統制・ガバナンス強化を両立する中核組織として機能し、経営基盤の強化に資することを目的とする。

3 つの事業本部制の再編・導入

 再発防止策では、事業ポートフォリオの見直しおよび事業の選択と集中、ならびにグループ会社の適正化・再構築を重要な施策として位置付ける。これを踏まえ、現行の 4 事業部門を「産業事業本部」「医療事業本部」「農業・食品事業本部」の 3 本部へ集約することにより、事業領域ごとの責任と権限の明確化と、意思決定の透明性を向上し、事業規模・特性に応じた管理体制の適正化、コアコンピタンスに基づく経営資源の集中と非効率事業の再編を促進する。また、本社によるモニタリングおよび牽制機能が及ぶ統制単位への再編を図ることで、従来の分散型の事業運営から、全社戦略と整合した事業運営および実効性あるガバナンス体制の構築を実現する。

取締役候補者(2026年6月29日付)

 ▽代表取締役 社長執行役員=千歳 喜弘(取締役会議長 社外取締役)
 ▽代表取締役 副社長執行役員 本社部門管掌 兼 経理・財務統括責任者=唐渡 有(専務執行役員 経理・財務統括責任者)
 ▽取締役 専務執行役員 事業部門管掌 兼 産業事業本部長=西村 浩和(常務執行役員 エネルギーソリューショングループ グリーンイノベーションユニット長 兼 クリーンエネルギー事業推進部長、エア・ウォーター・グリーンデザイン㈱ 代表取締役社長
 ▽社外取締役=芳賀 裕子(ミネベアミツミ㈱ 社外取締役、名古屋商科大学大学院 NUCB ビジネススクール教授)
 ▽社外取締役=Rochelle Kopp(Japan Intercultural Consulting マネージングプリンシパル(社長)、MS&ADインシュアランスグループホールディングス㈱ 社外取締役)
 ▽社外取締役=加藤 三紀彦 (日本特殊陶業㈱ 顧問、元 日本特殊陶業㈱ 取締役常勤監査等委員)
 ▽社外取締役=松下 満俊(梶谷綜合法律事務所 パートナー、パシフィックシステム㈱ 社外監査役、元 ㈱ツムラ 社外取締役 監査等委員)
 ▽社外取締役=川崎 真一( 一般財団法人大阪科学技術センター 常務理事、元 ㈱KRI 代表取締役社長)
※芳賀 裕子氏およびRochelle Kopp 氏は、エア・ウォーターが上場している東京、札幌の両証券取引所の定めに基づく独立役員として指定し、両取引所に届け出ており、加藤 三紀彦氏、松下 満俊氏および川崎 真一氏は新任の候補者であり、独立役員として届け出る予定。

監査役体制(2026年6月29日付)

 ▽常勤監査役=重藤 順子(常勤監査役)
 ▽常勤監査役=森 誠治(理事 経理室長)
 ▽常勤監査役=吉田 康晃(川本産業㈱ 常務取締役執行役員、公認会計士)
 ▽監査役(社外監査役)=林 醇(監査役(社外監査役))
 ▽監査役(社外監査役)=岩﨑 淳(岩﨑公認会計士事務所 所長、井関農機㈱ 社外取締役 取締役会議長、日本化薬㈱ 社外監査役、元 日本ハム㈱ 社外監査役、元 オリンパス㈱ 社外監査役)
 ▽監査役(社外監査役)=樋口 建史(元 警視総監、元 第一三共㈱ 社外監査役、元 三浦工業㈱ 社外取締役、元 大成建設㈱ 監査役)
※林 醇氏は、エア・ウォーターが上場している東京、札幌の両証券取引所の定めに基づく独立役員として指定し、両取引所に届け出ており、岩﨑 淳氏および樋口 建史氏は新任の候補者であり、独立役員として届け出る予定。

代表取締役の退任(新役職変更、2026年6月29日付)

 ▽専務執行役員 技術部門管掌 兼 技術本部長=松林 良祐(代表取締役社長 CEO 兼 COO)

取締役の退任(新役職追加、2026年6月29日付)

 ▽顧問=大塚 茂樹(取締役 専務執行役員 経営企画担当)
 ▽顧問=尾上 英俊(取締役 常務執行役員 東京代表 ヘルス&セーフティーグループ管掌 デンタルケアユニット長)
 ▽顧問=井上 喜久栄(取締役 執行役員 女性活躍推進、人事、広報・IR 担当)

監査役の新任(前回公表より追加、2026年6月29日付)

 ▽監査役(常勤)=森 誠治(経理室長)
 ▽監査役(常勤)=吉田 康晃(川本産業㈱ 常務取締役執行役員)
 ▽監査役(非常勤)=樋口 建史(元警視総監)

監査役の辞任(前回公表より追加、2026年6月29日付)

 ▽辞任=山田 健二(常勤監査役(社外監査役))
 ▽辞任=林 信夫(社外監査役)

執行役員の異動(2026年7月1日付)

執行役員の新任

 ▽常務執行役員 管理部門統括責任者 兼 取締役会事務局長=堤 宏記(理事 人事・健康経営推進室長)
 ▽執行役員 経営改革室長、エア・ウォーター防災㈱ 代表取締役社長=北川 裕二(ヘルス&セーフティーグループ 防災ユニット長、エア・ウォーター防災㈱ 代表取締役社長)

執行役員の昇任

 ▽常務執行役員 医療事業本部長、エア・ウォーター・メディカル㈱ 代表取締役社長、エア・ウォーター・バイオデザイン㈱ 代表取締役社長=小林 靖司(執行役員 ヘルス&セーフティーグループ メディカルプロダクツユニット長、エア・ウォーター・メディカル㈱ 代表取締役社長、エア・ウォーター・バイオデザイン㈱ 代表取締役社長)
 ▽上席執行役員 内部監査室長=大橋 一元(執行役員 内部監査室長 兼 業務監査グループ長 兼 J-SOX グループ長)
 ▽上席執行役員 関係会社支援・統括責任者 兼 関係会社部長=相良 均(執行役員 事業管理室長)

執行役員の担当変更

 ▽上席執行役員 農業・食品事業本部長=林 邦広(上席執行役員 アグリ&フーズグループ担当)

執行役員の退任

 ▽退任=高橋 裕之(常務執行役員 グローバル戦略推進本部長 兼 グローバル事業開発部長、エア・ウォーター・マテリアル㈱ 代表取締役社長)