エア・ウォーターと神戸大学が包括的な産学連携推進で協定締結
国立大学法人神戸大学とエア・ウォーターは、両者が持つ知識、技術を共有することで研究・技術の発展を加速し、社会に貢献することを目的とした「包括的な産学連携推進に関する協定」を2021 年 12 月 24 日に締結した。
神戸大学内の複数の研究室が取り組む全学を挙げた研究シーズと、エア・ウォーターの「地球環境」「ウェルネス」を中心とした事業ニーズを組み合わせるという、両者の総力を結集した包括的な産学連携となる。本連携のもと推進する共同研究の 1 つとして、新規医療機器開発につながる新しい医工連携の研究開発を行うなど、学術的な知見を生み出すとともに、研究成果をいち早く事業化に結び付ける。
さらに、神戸大学の博士課程学生を対象にした有給インターンシップをエア・ウォーターで受け入れるなど、実践力のある人材の育成、学生のモチベーション向上に繋がる仕組みづくりを行う。
今後は、共同研究の重点テーマをさらに広げて、研究者の相互交流や派遣を行い、成果の創出につがなる本格的な研究・開発と人材育成に取り組むとしている。
「包括的な産学連携推進に関する協定」の概要
- 目的: 地球環境分野、ウェルネス分野を中心に共同研究に取り組むことで、研究・技術開発とその実用化を加速させるとともに、社会的課題の解決を通じた社会への貢献と、共同研究等を通じた人材育成を図る
- 協力事項:
- 相互ニーズ及びシーズの提供
- マッチングに関する各種活動
- 「地球環境分野」「ウェルネス分野」におけるイノベーションを創出する技術等の開発に資する共同研究の推進
- 共同研究を通じた人材育成 など
- 共同研究重点テーマ分野の詳細
参考
国立大学法人神戸大学の概要
- 創設: 1902 年
- 代表者: 学長 藤澤 正人
- 役職員数: 6,822 人(2021 年 5 月 1 日現在)
- 学生数: 15,986 人(2021 年 5 月 1 日現在)
- 神戸大学は「学理と実際の調和」を建学の理念とし、真理の探究と社会実装を旨として学問の継承と発展に寄与し、人々の智と徳を高め、もって社会の基盤を築き、産業・経済を活発にするとともに、さまざまな社会的課題解決に貢献すべく、教育・研究を進めてきた。中期目標期間(2016 年度~2021 年度)では、新たな価値の創造に挑戦し続ける世界的教育研究拠点として、国際水準の学術研究成果、社会の評価を得るイノベーション及び諸課題の解決につながる先端研究・文理融合研究の成果を、他大学・機関とも連携しつつ、持続的に創出をするとしている。
エア・ウォーター株式会社の概要
- 設立: 1929 年
- 代表者: 代表取締役会長・CEO 豊田 喜久夫
- 本社: 大阪市中央区南船場 2 丁目 12 番 8 号
- 売上収益: 8,066 億円(連結、2021 年 3 月期)
- 従業員数: 18,843 人(連結、2021 年 3 月 31 日現在)
- エア・ウォーターは 1929 年の創業以来、産業ガスの供給から、ケミカル、医療、エネルギー、農業・食品、物流、海水などへ事業領域を広げ、多種多様な技術や製品・サービスで、顧客や地域が抱える課題に応えてきた。2050 年のありたい姿であるサステナブルビジョン「地球、社会との共生により循環型社会を実現」に向けて、「地球環境分野」と「ウェルネス分野」を中長期的なテーマとして設定し、さまざまな研究開発に取り組んでいる。