住友精化 2022年3月期第3四半期連結決算
通期業績予想を上方修正、純利益5億円増加
住友精化の2022年3月期第3半期連結決算は、売上高842億3400万円(前年同期比11.9%増)、営業利益65億5600万円(同14.1%減)、経常利益67億3300万円(同10.2%減)、親会社株主に帰属する純利益47億2300万円(同15.8%減)だった。
通期の業績予想を上方修正し、売上高1150億円(従来予想から60億円増、前年同期比11.4%増)、営業利益80億円(同10億円増、同20.8%減)、経常利益82億円(同12億円増、同21.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益55億円(同5億円増、同22.7%減)とした。期末配当予想は従来予想を維持し、60円とし年間配当は120円で20円の増配を見込む。
通期業績予想では、吸水性樹脂事業において、中国市場での需要増加や人民元高などにより、売上高、営業利益が増加する見込み。また、機能化学品事業、ガス・エンジニアリング事業においても、販売の増加、為替の影響などの要因があり、上方修正した。
一方、連結子会社であるSumitomo Seika Europe S.A/N.Vにおいて、欧州市場における事業環境悪化の影響等を受け、同社の固定資産に対して将来の回収可能性を検討した結果、第3四半期連結会計期間において減損損失を計上、親会社株主に帰属する当期純利益は5億円の増加にとどまる見込み。
セグメント別概況
吸水性樹脂セグメント
売上高565億8800万円(前年同期比13.6%増)、営業利益21億9600万円(同51.5%減)。売上高は、原料価格の上昇および為替の影響による販売価格の上昇などにより増収となった。営業利益は原燃料価格や物流費の上昇などにより、減益となった。
機能化学品セグメント
売上高142億0200万円(前年同期比6.9%増)、営業利益23億4300万円(同59.8%増)。医薬中間体や機能製品、粉末樹脂の販売数量が増加した。
ガス・エンジニアリングセグメント
売上高は130億8200万円(前年同期比10.9%増)、営業利益20億8400万円(同24.3%増)。エレクトロニクスガスの販売数量が増加。
その他セグメント(人材派遣業務等)
売上高は3億6000万円(前年同期比3.3%減)、営業損失は7200万円の赤字。