兵庫県のドローン先行的利活用事業にセブントゥーファイブが参加

「スマート農業の実用化に向けた取組~ブロッコリーの栽培管理~」と「水管橋の施設点検調査」

 兵庫県は、神戸市及び公益財団法人新産業創造研究機構(NIRO)と連携し、①次世代産業の創出、②県民の更なる安全安心な暮らし、③行政サービスの向上・業務の効率化を実現するため、ドローンの最新技術を官民連携により、先行的に活用し、その効果を示すことで、県内企業を中心に民間分野での高度利用を促進する、「ドローン先行的利活用事業」を実施した。

 実施内容は「①官民連携分野での利活用検証」「②行政分野での利活用検証」「③県民、事業者の意識醸成のための普及啓発」の3つに分かれており、令和3年度実施の計10件のうち、エア・ウォーターグループのセブントゥーファイブが次の2つの取り組みに参加した。

官民連携分野「スマート農業の実用化に向けた取組~ブロッコリーの栽培管理~」

主な成果:・ドローンで撮影した画像をAIにより解析することにより、ブロッコリーの生育状況の把握・出荷時期の最適化が可能、・県立播磨農業高校の生徒にドローン操作やスマート農業の課外授業を実施

主な課題:・花蕾が余り出てこない品種や葉の形状など品種の違いにより、AI解析の精度が左右されるため、品種毎に教師データ(AI解析用)を揃える必要有

行政連携分野 「水管橋の施設点検調査」

成果:・可視光カメラの点検では、通常の目視点検では確認できない高所などの汚れやクラックなどの確認に有効、・X線で水管橋内部の撮影は可能

課題:・赤外線カメラでの点検を有効的に活用するためには、サンプルデータ量を増やす必要有

 セブントゥーファイブではドローンの社会実装に向けて、今年度も地方自治体との連携を強め、ドローンの利活用推進のための実証実験に積極的に取り組むとしている。

令和3年度ドローン先行的利活用事業の実施結果

https://web.pref.hyogo.lg.jp/press/documents/20220420_10073_1.pdf