「東亞合成水素ステーション徳島」で開所式

隣接の徳島工場で水素を製造し、直接供給

 東亞合成株式会社(本社:東京都港区 社長:髙村 美己志)は2022年4月15日、燃料電池車や燃料電池バスに水素を供給する「東亞合成水素ステーション徳島」の開所式を行い、移動式水素ステーション「東亞合成H2水素シャトル」とともに、正式に営業を開始した。

「東亞合成水素ステーション徳島」の開所式
開所式の様子、左から、飯泉徳島県知事、髙村社長、南徳島県議会議長

 東亞合成は、地球温暖化防止対策として2050年にカーボンニュートラルとする事を目標に掲げ、温室効果ガス削減を促進すべく、水素エネルギーの活用にも注力している。その活動の一環として、水素を製造している徳島工場の隣接地に、「東亞合成水素ステーション徳島」を建設、2021年11月から仮営業を行っていた。

 この水素ステーションは、全国初となる製造・供給直結型で、水素をステーションに輸送するコストがかからないことで価格を抑え、輸送の過程で二酸化炭素を排出することもなく、カーボンニュートラルを目指すうえで効果の高い施設となる。

 東亞合成グループは、「未来の子供たちに幸せが届くよう、新しい価値創造に挑戦します」とのサスティナビリティ方針の下、徳島県をはじめとした地域社会との連携・協力を深めながら、持続可能で豊かな社会の実現に貢献する。

「東亞合成水素ステーション徳島」仕様

「東亞合成水素ステーション徳島」
「東亞合成水素ステーション徳島」
  • 敷地面積:2,826㎡(854坪)
  • 充填圧力:82MPa
  • 充填能力:300Nm3/h 以上(燃料電池車で約50台/日)
  • 対象車種:燃料電池車、燃料電池バス

「東亞合成H2水素シャトル」

「東亞合成H2水素シャトル」
「東亞合成H2水素シャトル」

 燃料電池車 3台/日の充填が可能。災害発生時は水素供給施設として、燃料電池車による発電に貢献する。