「エア・リキードMK神戸空港前水素ステーション」オープニングセレモニー開催

神戸市で2番目の水素ステーション、燃料電池タクシー活用を促進

 日本エア・リキードと日本水素ステーションネットワークが2023年5月10日、兵庫県神戸市中央区に共同で開設した「エア・リキードMK神戸空港前水素ステーション」で、7月7日、日本エア・リキードのヴィルジニー・キャヴァリ社⻑兼CEOら関係者が参加して、オープニングセレモニーが行われた。

「エア・リキード MK神戸空港前水素ステーション」オープニングセレモニー

 「エア・リキードMK神戸空港前水素ステーション」は、神戸市のタクシー用マルチ燃料補給ステーション内に設置され、商用車向けの水素需要の高まりに対応した。タクシー会社、神戸エムケイ株式会社との連携により開設されたこのステーションは、タクシーだけでなくバスやトラックその他の商用車に加え、通常の自家用燃料電池自動車にも対応する。同ステーションは、エア・リキードの国内18番目の水素ステーションで、日本水素ステーションネットワークと共同運営する水素ステーションとしては12ヵ所目となる。

 オープニングセレモニーには、三浦章豪近畿経済産業局長、齋藤元彦兵庫県知事、久元喜造神戸市長、MK西日本グループ 青木義明代表取締役、川崎博也神戸商工会議所会頭、日本水素ステーションネットワーク合同会社 吉田耕平社長など、施設関係者・報道関係者なども合わせて50名が参加した。

 ヴィルジニー・キャヴァリ社⻑兼CEOは、「気候変動対策として輸送部門の二酸化炭素排出量の削減は非常に重要であり、今後も日本における強固なFCモビリティネットワークの構築に向けて各関係者様と協力し、共に取り組んでいきたい」と開会の挨拶を述べた。

 また、経済産業省の西村康稔大臣からは、ビデオメッセージで「日本のコア技術や強みを活かし、技術でも勝ってビジネスでも勝つことができるよう、政官民が一丸となって産業競争力を高めて行く必要がある」とコメントが寄せられた。

 来賓の齋藤知事は「兵庫県のポテンシャルを活かしながら瀬戸内、関西圏全体で水素サプライチェーンの構築に努めていきたい。今回のステーションの開設は重要な一歩である」、久元市長は「神戸市で2番目の水素ステーションが開設された。今後とも国の支援を受けながら水素エネルギーを交通の分野でも進むように取り組んでいきたい」と祝辞を述べた。

 テープカット後には、神戸エムケイのトヨタ MIRAI(ミライ)タクシーに水素の充填セレモニーを実施。施設見学会として燃料電池自動車、燃料電池バスを展示し、実際にそれぞれの車両を参加者が見学した。

「エア・リキード MK神戸空港前水素ステーション」オープニングセレモニー
トヨタ MIRAI(ミライ)タクシーに水素の充填セレモニー
「エア・リキード MK神戸空港前水素ステーション」オープニングセレモニー
燃料電池バスの展示
「エア・リキード MK神戸空港前水素ステーション」オープニングセレモニー
燃料電池自動車「BMW iX5 Hydrogen」

 同ステーションは、地域における燃料電池タクシー活用を促進するものと期待され、神戸エムケイは、2030年までに現在のハイブリッド車を電気自動車や燃料電池自動車に順次置き換えていくという目標を掲げている。水素ステーションは、神戸の本社に隣接しており、兵庫県内を走るタクシーの車両基地にもなっている。

 「エア・リキードMK神戸空港前水素ステーション」の設立は、兵庫県と神戸市が交通の要衝である同地域でカーボンニュートラルの実現を目指し、生活や産業における水素社会への取り組みを進めていることと同調する。

 日本エア・リキードでは「エコシステム全体を幅広く巻き込むこのプロジェクトは、官⺠関係各社の協力のもと、水素バリューチェーン全体を通じた知見を生かし、水素インフラを提供していくことをめざすエア・リキードの姿勢を表している」としている。