「岩谷コスモ水素ステーション合同会社」を設立
国内初のトラックターミナル内への燃料電池商用車向け水素ステーションを建設
岩谷産業とコスモエネルギーホールディングス株式会社(代表取締役社長:桐山 浩、以下「コスモエネルギーHD」 )のグループ会社であるコスモ石油マーケティング株式会社(代表取締役社長:森山 幸二、以下「コスモ石油マーケティング」)は、水素ステーション事業協業のため、2023年 2 月8日付で新会社「岩谷コスモ水素ステーション合同会社」を設立した。
岩谷産業とコスモエネルギーHD は、2022年3月8日付のプレスリリースで水素事業での協業検討に関する基本合意書を締結したことを発表し、水素ステーション事業や水素製造に関わるエンジニアリング分野、水素サプライチェーン構築に向けた国内受入基地及び海外ソースの活用などについて検討を行ってきた。
「岩谷コスモ水素ステーション合同会社」で建設する最初の水素ステーションは 2024 年中の開所を目標とする。建設予定地は、日本自動車ターミナル株式会社が運営する京浜トラックターミナル内で営業中のコスモ石油マーケティング系列 京浜トラックターミナル平和島SS(運営会社:株式会社キタセキ)への併設設置を計画する。小型および大型燃料電池商用車(以下、FC 商用車)にも短時間で充填可能な水素ステーションを計画しており、今後増え続ける FC 商用車を中心に水素供給を行う予定。
トラックターミナル内での水素ステーション設置は国内初となる。京浜トラックターミナルは、首都圏の物流の要として、平和島インター至近に位置しており、国内最大の貨物取扱高を誇るトラックターミナルとなっている。
水素は利用時に CO2 を排出しないことから、脱炭素社会実現のキーテクノロジーとして発電・産業・運輸など幅広く活用されることが期待されている。岩谷産業ならびにコスモ石油マーケティングは、脱炭素社会実現に向けて、水素燃料の社会実装、また水素需要拡大を後押し、今回の水素ステーション建設を皮切りに、今後も合同会社を通じて、FC商用車向けの需要に対応した水素ステーション建設を検討する。
合同会社概要
- 名称 :岩谷コスモ水素ステーション合同会社
- 設立 :2023 年 2 月 8 日
- 住所 :東京都港区芝浦一丁目1番1号
- 出資比率:岩谷産業 50%、コスモ石油マーケティング 50%
- 代表職務執行者:薮ノ 成仁(岩谷産業)
- 職務執行者:長尾 恵吾(コスモ石油マーケティング)
水素ステーション概要
- 名称: 岩谷コスモ水素ステーション平和島(仮称)
- 事業者: 岩谷コスモ水素ステーション合同会社
- 敷地面積: 約 2,463 ㎡(給油スペース含む全体)
- 供給方式: 液化水素貯蔵(オフサイト型)
- 供給能力: 600Nm3/h 以上 ※FC 大型商用車にも短時間で充填が可能)
- 充填圧力: 82MPa(メガパスカル) ※1MPa≒10 気圧
- 所在地: 東京都大田区平和島二丁目1番1号