日本電熱、半導体市場の拡大に対応する熱制御機器の新棟工場が稼働開始

積極投資により1.5倍に増産、エレクトロニクス関連事業のさらなる拡大を図る

 エア・ウォーターグループで、各種電熱機器の製造・販売を行う日本電熱株式会社(代表取締役社長:松田 博幸、本社:長野県安曇野市、以下「日本電熱」)は、国内大手半導体製造装置メーカー向け熱制御機器の製造に特化した新棟を安曇野本社工場内に建設し、2023年3月7日、落成式を行って稼働を開始した。

概要

 日本電熱は、半導体製造装置に組み込まれる熱制御機器の増産に対応するため、生産能力を現行比1.5倍に拡大した新棟を本社工場内に建設し、稼働を開始した。

 最近の世界的な半導体需要の高まりを背景に、半導体製造装置メーカーでは生産能力の増強に向けた動きが加速している。また、半導体デバイスの微細化や積層化が進む中、半導体製造プロセスにおける熱制御技術の重要性は増している。

 エア・ウォーターの産業ガス関連事業においては、市場規模が急拡大するエレクトロニクス関連領域を今後のさらなる事業成長の牽引役と捉えており、中でも、工業用の電熱制御機器で国内トップシェアを誇る日本電熱は、長年培った熱の制御技術を強みとして、ウェハーを均一に加熱する熱板(ホットプレート)や冷却用のクーリングプレートなど、半導体の製造工程で不可欠な熱制御機器を大手半導体製造装置メーカーに供給している。

 日本電熱は今後も、高精度な製品の提供を通じて、スマート社会の実現に貢献するとしている。

新棟工場の概要

日本電熱 新棟工場
  1. 所在地:長野県安曇野市三郷温3788-1 (安曇野本社工場内)
  2. 面積:延床面積6,260㎡、建築面積3,700㎡
  3. 構造:鉄骨造2階建
  4. 稼働日:2023年3月7日
  5. 投資額:約35億円(生産設備を含む)
  6. 生産製品:半導体向けホットプレート、半導体向けヒーター
    半導体向けホットプレート(左)、半導体向けヒーター
    半導体向けホットプレート(左)、半導体向けヒーター

    日本電熱株式会社 会社概要

    1. 設立:1946年3月
    2. 資本金:9,500 万円
    3. 代表者:代表取締役社長 松田 博幸
    4. 売上高:71億円(2021 年度)
    5. 従業員数:187 名
    6. 株主:エア・ウォーター株式会社 100%