エア・ウォーター、極低温冷凍システム製造の「Dohmeyer Holdings BVBA」を子会社化

大型凍結保管庫

ワクチン・新薬・食品加工のコールドチェーンをターゲットに事業拡大

 エア・ウォーターは2019 年に49%出資した極低温冷凍システムの製造・販売を行うDohmeyerHolding BVBA(以下、Dohmeyer 社)の株式 31%を 2023 年 3 月 30 日に追加取得し、子会社化した。

 エア・ウォーターは海外における産業ガス供給事業の拡大を見据え、産業ガスの製造・供給を通じて長年培ってきた極低温のハンドリング技術を強みに、水素関連機器をはじめとした低温機器の製作拠点を東南アジア、北米、欧州の3 地域で整備しながら、産業ガスエンジニアリング事業のグローバル展開を進めている。

 こうした事業戦略の一環として、2023年3 月30 日付をもって、ベルギーに本社を置き、食品の冷凍加工及び医療・バイオの凍結保存向けに凍結・冷蔵・冷凍・保管システムの製造を手掛ける Dohmeyer社の株式を追加取得し、子会社化した。

 Dohmeyer 社が製造する極低温フリーザーや保管システムは、冷媒に極低温の液化窒素や液化炭酸を使うため、電気式と比べて冷却能力が高く、被冷凍物の品質低下を防ぐことができる点が特長。特に、極低温フリーザーは食品用途を中心に豊富な納入実績を有しており、欧州を中心に北米、日本、東南アジアとグローバルに事業展開している。また、同社は、近年、コロナ感染症拡大への対応として開発が急速に進んだmRNA ワクチンをはじめとするワクチンや新薬の凍結需要を対象に、医薬・バイオ関連ビジネスの事業拡大に注力している。製薬メーカーのコールドチェーンを支える「医薬品用極低温フリーザー」や「大型凍結保管庫」の開発・販売を進めており、2023年4月には、ポーランドで新工場が稼働を開始した。

液化窒素式極低温トンネルフリーザー
大型凍結保管庫
ポーランドで稼働した新工場

 エア・ウォーターは、Dohmeyer 社を子会社化したことで、極低温冷凍システムと液化窒素や液化炭酸の供給を組み合わせた事業展開が可能となる。今後は、医療・バイオ関連ビジネスの需要の拡大を見据え、冷凍システムのラインアップを強化するとともに、これらのシステムを産業ガスのアプリケーション機器として、北米、東南アジア、日本へも水平展開することでコールドチェーン事業を確立する。

株式取得の概要

  • 取得日 :2023年3月30日
  • 出資割合:発行済株式総数の80%(2029年6月に49%を取得済)

Dohmeyer 社 会社概要

  1. 会社名 :Dohmeyer Holding BVBA ※BVBA は、オランダ語で有限会社の意。
  2. 所在地 :ベルギー王国 ヘント
  3. 代表者 :Fabian Van Damme
  4. 事業内容:極低温フリーザーをはじめとした低温機器、凍結保存容器の製造・販売
  5. 売上高 :約30億円(2022年12月期)
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