大陽日酸が国内初の重水素化アンモニア量産体制構築
年産120kg。半導体、化学反応原料、分析向け需要増に対応
大陽日酸は、アンモニア(NH3)の水素を重水素(D)で置換した、重水素化アンモニア(高圧ガス)の製造販売を開始した。半導体利用、化学反応原料、分析などに利用されてきた重水素化アンモニアの需要増に対応するため、国内で初めての量産体制となる製造プロセスを構築した。生産能力は120kg/年。今後、需要拡大に向け増産も計画する。
半導体利用、化学反応原料、分析などに利用されてきた重水素化アンモニアは、これまでは 国内の需要に対し、海外からの輸入に頼ってきた。今回、大陽日酸の独自技術により、高純度、高重水素化率の製品を製造可能なプロセス構築に成功し、高まる国内外の需要に対する供給体制を整えた。
製品の概要
特徴
- 高純度
- 高重水素化率
- 47L、もしくは10L高圧ガス容器にそれぞれ最大 25kg、5kg まで任意の量を充填し供給可能
製品仕様
- 製品名:重水素化アンモニア(高圧ガス)
- 接続口金:JIS.W22-14L/R DISS720(*option)
- 容器:47L もしくは 10L 容器
- 純度: ≧99.998%
- 重水素化率(D): >99atom%D
- 窒素(N2): <10 ppm
- 酸素+アルゴン(O2+Ar): <1.0 ppm
- 一酸化炭素(CO): <1.0 ppm
- 二酸化炭素(CO2): <1.0 ppm
- メタン(CH4): <2.0 ppm
- 水分(H2O) <2.0 ppm
生産能力
- 120 ㎏/年。今後の需要拡大に向けて、増産を計画。