エア・リキードが中国で初めて再生可能エネルギーの長期電力購入契約(PPA)を締結

年間200メガワットの再生可能エネルギーで、最大12万トンのCO2削減

 エア・リキードは、中国最大級の再生可能エネルギー電力生産・小売企業である中国長江三峡集団公司の子会社、中国長江三峡再生可能エネルギー有限公司および中国長江三峡集団公司江蘇省支店と、中国国内で年間合計200メガワットの再生可能エネルギー電力を購入する長期電力購入契約(PPA)を締結した。米国、欧州、南アフリカでのPPA、中国での再生可能エネルギーと低炭素電力の短期PPAに続くもので、中国における初の長期PPAの締結となる。エア・リキードのADVANCE戦略プログラムにより、エネルギー転換をリードし、二酸化炭素排出量を削減するというコミットメントを強化する。

 再生可能な電力は、エア・リキードにとって中国初の電力消費地である江蘇省にある太陽光発電所と風力発電所から供給される。発電された電力は、現在と比較して年間最大12万トンのCO2排出量を削減し、これは、中国の30万世帯以上の電力関連排出量に相当する。

 再生可能な電力は、中国の産業ガスや医療ガスの生産に利用される。2024年1月より開始されるこの契約により、エア・リキードは競争力のある価格でより低いカーボンフットプリントの産業・医療ガスを生産し、顧客は最終製品により多くのカーボンクレジットを付加することができる。

 エア・リキード グループのアジア太平洋地域担当執行委員会メンバー、フランソワ・アブリアルは「エア・リキードが中国で初めて締結した再生可能エネルギーの長期PPAとして、この契約はカーボンニュートラルに向けたエア・リキードグループの脱炭素化における新たな重要な一歩となる。これは、エア・リキードの財務的パフォーマンスと非財務的パフォーマンスを不可分に組み合わせた戦略計画「ADVANCE」に沿ったもので、これにより、二酸化炭素排出量を削減するだけでなく、競争力のある低炭素ソリューションに対する顧客からの需要の高まりに応えることができる」としている。